CITY (ページ39)

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『貴方、まだ38歳ですよね？』

佐藤優「お、よく知ってるね。嬉しいよ」

『私、今18歳ですよ』

佐藤優「うん、だろうね。僕が20の時、君が産まれ
たから」

『20の時に産まれた？』

その言葉を聞いて周りは騒然とした。

そりゃあそうだろう。

だってこの人が20の時、

つまりその年は佐藤優が

レコード大賞に選ばれた年だから。

佐藤優「いやぁ、子供が出来たって聞いた時はどう
しようと思ったよ！！」

佐藤優「だって、子供が出来たって聞いた時は僕は
まだ19だったからね」

『それで、私の母は？』

佐藤優「僕が中絶させようとしたら逃げちゃった」

『逃げた？』

佐藤優「うん。まあ元々グラビアやっていた娘だっ
たから僕的には彼女が逃げようがどうでも
よかったけど。」

ーーーーどうでもよかった。ーーーー

その言葉を聞いて、ゾッとした。

この人はきっと人格がおかしい。

そう感じた。

佐藤優「でも１つ問題が起きた。」

『それは一体？』

佐藤優「君が芸能界に現れたことだよ」

『は？』

佐藤優「君があまりにも僕にそっくりだから」

佐藤優「色々、噂になってるんだよね」

『それで、何が言いたいのですか？』

佐藤優「芸能界やめてくれない？」

その言葉を聞いた時、え？って思った。

この人が仮に私の父親だとして、

娘が芸能界で活躍してることを

喜ばしく思わないのかな？

匠海「お前いい加減にしろよ」

佐藤優「何だい。君はさっきから」

匠海「お前、まいの父親だろ？だったら娘が芸能界
で活躍するのを喜ぶべきじゃねぇのかよ？」

佐藤優「全く嬉しくないからやめてって言ってるん
じゃん」

匠海「は？お前頭おかしいんじゃね？」

佐藤優「君はさっきから煩いな。まいのことそんな
に好きなんだ」

匠海「それは今関係ないだろう！！！！」

匠海はハッとした顔で私の方を見た。

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