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私は全力で踊った。


もう、あの汚い街には戻りたく無い。


負けたくないという気持ちを込めて。



だけど、それはあんまり良くなかったみたいだ。




「君さ、目立ちすぎだよ。バックダンサーなんだから主役より目立っちゃいけないだろ?」



『すみません......』



「ダンサーなんだから、そのぐらい考えろよ」



人生初の仕事は失敗に終わった。





匠海「まい、初の仕事はどうだった?」


『おこられた』


匠海「どうして?」


『目立ちすぎだって』


匠海「そっかぁ。まぁ、次回気をつければ大丈夫だよ」


『うん...ありがとう』


匠海「元気出せ、失敗なんて誰にでもある」


『匠海、優しい』


匠海「俺はいつだって優しいよ」


『うん、そうだね』


匠海「そこは、否定しろよ」


『なんで?匠海は優しいじゃん』


匠海「あ......うん、ありがとう....」




そして、この日から私の猛特訓が始まった。



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作者名:甘蜜 | 作成日時:2017年10月2日 0時

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