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44話 ページ2

「にしても今日は色んなことがあったなぁ…」

ポツリ、と独り言を零す。

カーテンから覗く空の色は黒がかった青。時刻は0時を回っている。もう夜は深く、後は睡魔が襲ってくるのを待つだけだった。

それでも脳が覚醒しているのか横になってもなかなか寝れず、今は起き上がってベッドに腰掛けている。

深夜、ということもあって部屋の中も窓から見える街も凄く静かだ。あんなに賑やかだったのが嘘だったかのようにも感じるほどだった。

今日の出来事を思い返す。

結局あの後ケータ達はマックに何故妖怪が見えるのか聞こうとしていのだが、肝心の彼はというと1人で騒ぎ、走って帰ってしまったので聞けずじまいで終わってしまった。ドンマイとしか言い様がない。

そこで私からなぜ見えるのか教えようと思ったが勝手に言ってしまうのも憚られ、特に何も言うことはしなかった。

私達は走り去るマックの後ろ姿を見、その場にいた全員で顔を見合わせ、結局そのまま自分たちも帰宅しよう、という結論に至ったのだ。


…何もすることが無くて、無言でクッションを抱きしめる。そこでふと思い出したことがあった。



あれ、トムニャンは????


「…ふぅ、ただいまミャウ!!!」

ガチャ、という音と共に帰ってきたトムニャン。

おいおい、丁度よすぎるタイミングで帰ってきたな?!もしかしてずっとスタンバってた?!シリアスすぎて入るタイミングでも見失ってた?!だとしたらごめんね!!!



もしや…これが小説の力なの!?ってツッコミたいくらいのタイミングで帰ってきたトムニャンに「お、おかえり…」と戸惑いつつ一言声をかけると、嬉しそうに私の膝に飛び込んできた。可愛い。

「そういえば、こんな遅くまでどこ行ってたの?」

私の膝の上に座ったトムニャンに疑問に思っていた事を聞くと何故かソワソワし、腹巻を何やらゴソゴソ漁りだした。四次元ポケットかい。

「せっかくAもトムっち達が見えるなら必要と思って、これを買いに行ってたミャウ〜〜!はい、プレゼントミャウ!」

そう言って差し出されたものを見やる。

「どれどれ、……ん?





ア゙ア゙ア゙ア゙こ、これッッ!!!あっえっっっ?!?!」

「あ、後トムっちのメダルも渡しとくミャウ!何かあった時はいつでも呼んで欲しいミャウ!」

彼から渡されたのは、どこか見覚えのある時計らしきもの。そう、______妖怪ウォッチだった。

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設定タグ:妖怪ウォッチ , マック , ケータ   
作品ジャンル:恋愛
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ぴこぴこぴーこ(プロフ) - 好きすぎるぅー! (2023年5月9日 18時) (レス) id: fc14c1b66f (このIDを非表示/違反報告)
レーニャン(ガラケーアカ) - 更新待ち。いつまでも待つ。完結まで。 (2022年11月24日 16時) (レス) @page3 id: 0b97ae558c (このIDを非表示/違反報告)
七夏(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみに待ってます! (2021年3月1日 22時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
choco melon(チョコメロン)(プロフ) - ア゙ア゙ア゙続きが見たい”!(( (2020年10月3日 11時) (レス) id: c41e537264 (このIDを非表示/違反報告)
    - 続き気になる… (2020年3月20日 19時) (レス) id: 1da65a8f09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あや丸* | 作成日時:2019年4月6日 21時

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