独占欲 オロチ【ヤンデレ】 ページ12
危険度:★☆☆☆☆
私のことを見てほしい。
始めはAに、恋仲という存在として認めてほしい、という単なる独占欲だと思っていた。
しかしそれはだんだん形を変えていき、友を、Aの存在を自分のモノにしたくなった。その気持ちを認めてからは早かった。
「私は友…否、Aの事が好きだ。」
私から伝えた気持ちは、Aも私に伝えようとしていた気持ちと同じだったらしく、私は誰よりもAと近しい存在となったのだ。
互いに笑い合ったり、手を繋いだり、抱き締めたり、口付けであったり…。それ以上の事だってした。
しかしながら、一歩進めば更に先へと進みたくなるもの。
Aの側に居たい。
Aの全てを私のモノにしたい。
Aの視界、手足をも全て奪ってしまいたい。
最近は、そのような衝動に駆られる。この感情を、一体どうしたら良いのか…。
「オロチ、聞いてた?」
「っ!……すまない、考え事をしていた。」
「もうっ!」と口を膨らませるAに触れるだけのキスを落とす。
そうすれば、Aは顔を真っ赤にして黙り込むのだから、その姿に思わず、優しく抱き締めてしまう。
嗚呼、なんて愛らしいのだろうか、Aは。そう感じると同時に、とてつもない独占欲が私を支配する。
このまま、Aを腕の中に閉じ込めておきたい。そう思うのだ。しかしながら、Aの声に我にかえり、その腕を離す。
「ほんっと、不意討ちはずるい。…不覚にも、照れちゃったけど。」
「A……こんな私で、本当にすまない。私は、お前を縛ってばかりで…」
「…?急にどうしたのよ」
思わずそう告げれば、Aは大層驚いた表情をしていた。当たり前だろう。急に謝罪なんてするのだから。
無意識に、視線が下がる。そんな私を見たからか、Aは先程とはうってかわってより優しげに、言い聞かせるかのような口調で言葉を紡いだ。
「…オロチ、聞いて。私は一度も、貴方の事を迷惑に感じたことなんて無いわ。」
「…!」
瞬間、私の顔は驚きで満ち溢れた。
更にAは続ける。
「だって、こんなにも愛しているのだから。貴方の愛を拒むような事なんてしない。」
その一言で、私は満たされた。
私の愛情は歪んでいる。
けど、そんな私をAは愛してくれるし、受け入れてくれた。
だから私は今日も言う。
(A、愛してる…。)
(彼女の大好きな笑顔で。)
__
オロチの一人称が迷子で…誰か教えてください。
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←共依存 むらまさ【ヤンデレ】
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぼーちゃん - 終わっちゃったピエン (2022年1月10日 0時) (レス) @page12 id: ee79ae4f81 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶のチャチャチャ - 初めまして!マックの小説など少ないので、見れて嬉しかったです!あと、リクエストで、マックお願いします!できればヤンデレ以外のでお願いします(。-人-。) (2018年5月16日 12時) (レス) id: e378770802 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - リクエストであつガルルお願いします! (2018年4月9日 21時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔 - .あや丸さん» お久し振りです!リクエストで夢主さんが攻めのかまいたちと酒呑童子のヤンデレをお願いしたいです!出来れば2人共星5のヤバイのをお願いしたいです!無理な要望を言ってすみません。 (2017年4月23日 10時) (レス) id: 65ffb71be6 (このIDを非表示/違反報告)
おかしなガムボール - ありがとうございます。嬉しいです。 (2017年4月17日 17時) (レス) id: 6a901cb49c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あや丸* | 作成日時:2017年1月25日 14時