20話 ページ24
「ところで、御用田さんはなんでUSAにいるの?」
彼の話は、そんなケータの質問によって始まった。
「ウォンテット妖怪を追って、はるばるUSAにイカダで来たのだ!」
彼はケータの質問に得意気な表情で、よくぞ聞いてくれたって顔をしながら答えた。
ちなみに、彼との会話がかなり長かったので多少割愛させていただく。
つまり彼は、ウォンテット妖怪を捕まえるべく此処に来たのだ。
そして話でも出てきたウォンテット妖怪というのは、なんでもUSAで悪い事をしている凶悪な妖怪達の事らしい。
やはりウィスパー達のような善良な妖怪がいる反面、極悪な妖怪もいるのだという事を私は強く実感した。
____
まぁ、そんな真面目な感じは止めるとして、御用田さんになんか任命されたんだけど…
任命した当の本人はというと、「警察署に向かわなければ!」と言って イカダで帰っていった。
その後、私以外の人らはデジャブってるのかなんなのかは知らないが、とにかく「またか…」っていう顔をしている。
そんな微妙な空気が立ち込める中、ウィスパーが口を開いた。
「ちょっと様子を見に、警察署へ行ってみましょう!」
「いいね、それ。私あの人初めて会ったから、(どんな事をしているのか等が)結構気になってんのよ。」
____それは変な意味ではない、そのままの意味で言ったはずだった。しかし…
「…ねぇ、A姉。"気になってる"って、…どういう事?説明してくれるよね、…ね?」
「え"」
なんか、驚きすぎて変な声が出てしまった。
ケータはさっきの言葉をどういうふうに捉えたんだ。てか、私の手にケータの爪が食い込んでる!?
「ちょ、痛い痛いって!あ"ーもう、じょ、冗談だって!私が気になるのはケータだけだからさ、ね?」
なんとも簡単な誤魔化しである。
だって、変に弁解したら話が更にややこしくなると思ったんだよ。
___けど、さすがにこんなんじゃ誤魔化せないか「っA姉!!」ギュッ
___誤・魔・化・せ・た★
おいおいマジかよケータくん、
君はそんな単純な事でいいのかい。
なんて事を私は考えるが、私に抱きついている彼が嬉しそうにしていたので そこで考えるのを止めた。
_______
「A姉、俺分かったよ!!A姉は俺に妬きもち妬かせたかったんでしょ、さっきの仕返しに!」
「まって全然分かってない。さっきの仕返しってなんだよ、身に覚え無いんだけど!?」
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七夏(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみに待ってます! (2021年3月15日 23時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
ころころ - タイプの小説! (2019年10月13日 20時) (レス) id: 327fdb2cac (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - ヤンデレっていいですよね!この作品は神です! (2019年8月18日 13時) (レス) id: 8b71951d75 (このIDを非表示/違反報告)
.あや丸(プロフ) - アインツバルさん» うわあああそんなことを言っていただけるなんて嬉しすぎます(´;ω;`)コメントありがとうございます!今後もそう言って頂けるようなお話を更新していきます! (2019年4月8日 18時) (レス) id: 97c0cbad5c (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル - 見る前→おぉっと冒頭から神作品の匂いが漂ってくるぜぇ!?楽しみ!!! 見た後→やっぱりな。(予想通り神) (2019年4月7日 8時) (レス) id: db0b681609 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あや丸* | 作成日時:2017年1月20日 16時