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白石「ちょっと心配しすぎよね...言ってあげたほうがいいと思う?」
藤川「なんて?“それ、強迫神経症だよ”って?」
ふざけた声で白石先生に言うと、
彼女もまた怒りが募って。
白石「茶化さないで。本人は必死なんだから。」
すると、それを黙って聞いていた緋山先生も
彼女に突っかかり始めた
緋山「相変わらずお節介だね〜」
白石「えっ?」
緋山「アンタがここでグチャグチャ言ったところで、灰谷の問題が解決するとは思えないんだけど」
「ちょ、緋山先生?」
藤川「おいおい、どうした?」
ただならぬ空気を感じたのか、藤川先生も軽く止めに入って。
でも、そんなのもお構い無しに話し続けた。
緋山「立ち直るも直らないも、本人次第でしょ?アンタが心配したって、無駄。」
白石「だって...違うけど、もし本当に死のうとしてたらどうするの?」
緋山「どうもしない。あんなんで死ぬとか言ってたら弱すぎ」
「緋山先生さすがに言い過ぎだって」
緋山「アンタもそう。フェローや橘先生の前ではいい顔してるけど、私たちの前ではごちゃごちゃ訳の分からないことばっか言って。」
彼女に文句を言われ、今までの言動を少し考え直す。
知らず知らずの間に、彼女たちを───仲間たちを傷つけてしまっていたかもしれない。
最愛の、仲間達を。
「...ごめん」
藤川「...もうその辺にしとこうよ〜」
白石「私たち指導医でしょ。もう少し関わってあげようとか思えない?石川先生だって、私たちのことを信頼してくれてるから私たちの前では本音を吐き出してくれるんじゃないの。...緋山先生は自分のことにしか興味ないの?」
緋山「.....そうかもねぇ。」
そう言って彼女が見つめたのは、絆創膏が巻かれた小指。
刹那、トレーを持って席を立った
白石「ちょっと!」
緋山「じゃあ関わって解決してやりなさいよスタッフリーダーさん
...責任者は大変だね。」
遠ざかる彼女の背中を見つめながら、サラダにフォークを刺した。
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あいか(プロフ) - 続きが少し気になるので、更新頑張ってください!!! (2017年9月6日 7時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ひなたさん» こんばんは!大正解です\(^o^)/NEWS好きなのでこの曲にしました♪これからも宜しくお願いします! (2017年9月4日 22時) (レス) id: b808059075 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - こんばんは!こ、これは! UR notaloneじゃないですか!> <なんだか気分が嬉しい気持ちです!!お話も楽しませてもらっています!頑張ってください!! (2017年9月4日 21時) (レス) id: be1d3ffffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつ | 作成日時:2017年9月4日 20時