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藍沢先生につられて、相談室に入る

彼は無言でパソコンの前に座り、画面を進めた




「検体検査結果...」

藍沢「あぁ。」




マウスを動かす手とは反対の手で、私の手を握る。
彼は無表情で他人に興味の無さそうな男に見えて、
実は少しだけ寂しがり屋な所があったりする




堀内さんは、全て陰性。
残すは緋山先生...。




彼の動かす画面を、息を止めながら見つめた






「藍沢先生！」

藍沢「...あぁ。全て陰性だ。」





私を見つめて微笑んだ彼の手を引き、相談室を出た。




*




ICUで患者さんの様子を見ていると、スタッフステーションでぼーっとしている名取くんを見つけた





「名取くん？目、腫れてるよ？」

名取「あ、大丈夫です...」

「そう、？ならいいけど...。緋山先生良かったね」

名取「ほんとに...死ななくて良かった。」

「...名取くん、抱え込んじゃダメだよ。
辛かったら、いつでも私や白石先生、他の先生にも話してね。」

名取「ありがとうございます...」




彼にハンカチを渡し、少しだけ休憩をするためにICUを出た

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