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18：15

変則的な救命とは違い
帰宅して居る医者も少なくはない

「＿＿＿＿＿＿脳外科医局です」

「っ！……藍沢先生？」

「白石か、」

「今、山車と民家に挟まっている子の処置をしてて、それで、」

「もういい、分かった
　現場に行く」

本当はまだまだ伝えなければいけない事があった
こんな状態でAに会った日には心臓が止まってしまうかもしれない

それくらい藍沢先生にとってAは特別な存在で

「悪い、遅くなった┈┈Aか、」

『意識レベル５分前に100から300に落ちた
　脳ヘルニアを起こしてるのかも』

「ああ、そのようだな」

『救出まで20分くらい
　ここでやる？』

「┈┈┈ここで穿頭する」

最初に少しほんの少し動揺したかと思えば
もう準備に取り掛かる姿は懐かしくて安心して

「30代女性、救急車で搬送されました！
　こっちに入ります」
「なっ！A！？」

『ご無沙汰しております
　説教は後で受けるからフォローお願い』

もうすっかり医者の顔をしている

『何してるのめぐちゃん』

「あ、ごめん
　私は何を手伝えば良い？」

『いらないよ』

「え？」

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