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「三井先生が今週いっぱいで辞める！？」
「私もさっき聞いたの」
今日も次々と運ばれてくる患者達
初寮室ではそんな患者を迎え入れる準備にとりかかる藤川、白石の会話が聞こえる
「灰谷くん、ネボーン用意してくれる？」
「はっ、はいっ！」
返事は良いものの場所がわからずオドオドして居る者
「あ、そこで携帯いじってる君！
次からこのメモ書いてね！」
「あー、それですね
わかりました」
周りが忙しなく動いて居る中
気にする様子もなくスマホをいじり続ける者
「もう戻るんですか？
やっぱりヘリってはや〜い！」
「早いよ、だから君も早く来て準備しようね」
「は〜い」
髪の毛をいじりながらのんびりと初寮室に入ってくる者
きっと、シニアも看護師も言葉には出さないものの
思って居る事は一緒で
「Aが居たらなー」
「余計なこと言ってないで
手を動かす！」
藤川の何気ない一言にツッコミつつも
心の中では賛同していた冴島も
言葉にしないものの表情は寂しそうだった
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作者名：アラレ | 作成日時：2022年9月2日 1時
