3日目 ~sub story ��~ ページ41
『歌ってなんかない』
柊「嘘だ」
『本当』
柊「嘘だ」
『本当だって言ってんでしょ！！！私は歌ってない！！！』
柊「…JOYSOUND全国カラオケ大会3年連続決勝進出、全国カラオケ大会準優勝」
『なんでそれを』
柊「それだけじゃないよなあ、他にもたくさんのカラオケ大会で賞を取ってる。次世代日本の歌姫とも呼び声高かったお前は」
柊「関係者からの声が高まっている中、突如姿を消した」
柊「どうしてだ？」
…それが目的ね
『…はっ、そういうこと』
『思い出したくもないこと思い出させて話させて、それが私へのペナルティ？』
柊side
少し自嘲ぎみに、藤吉は言葉を続けた
藤吉「確かに私は昔その業界で名が知れてた
もちろん夢は歌手で、有名な事務所に声もかけられてたの」
藤吉「でもあるオーディションの時、決勝でその時最強って言われてた女の子と一緒になってね。そこで私が勝ったの」
藤吉「彼女、このオーディションで芸能界入りが決まる予定だったらしくて私のせいで夢が潰れたって涙ながらに言ってきてね」
藤吉はどこか遠いところを見ながら
こう言った
藤吉「死んでよ。あんたが死んだら私が優勝なんだから死んでよって、そう言って私を突き飛ばした」
藤吉「倒れた痛みなんかより、私の歌は人を傷つけるんだって言われてる気がして、心の方が痛かった」
『だから歌わなくなった』
藤吉「そう。でもね、魔が差して一回屋上で歌ったことがあって、それ澪奈に聞かれてて」
そう言うと藤吉は少し微笑んだ
藤吉「綺麗な歌声って言ってくれたの。それから歌は澪奈の前でしか歌わなくなって、いつも澪奈は褒めてくれた」
藤吉「…そんな澪奈を、私は無視した。皆と一緒に澪奈を空気みたいに扱った」
藤吉「歌うと、澪奈を思い出すから。だからまた歌わなくなった」
少しして藤吉は、一筋の涙を流した
その横顔は今にも消えそうなほど儚くて
思わず息を呑んだ
藤吉「本当に申し訳ないです。謝っても謝りきれない」
『悔やんでいるか』
藤吉「…はい」
『お前が、景山のために今出来ることはなんだ』
藤吉「…澪奈の死の真相を見つけること」
『痛みを知っているお前なら、大丈夫だ』
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夏鈴(プロフ) - sanapenさん» そう言っていただけて本当に嬉しいです！頑張ります！ (2019年1月16日 19時) (
レス) id: 8f45007750 (このIDを非表示/違反報告)
sanapen - すっごく面白いです！！！これからも更新お願います！！！ (2019年1月16日 9時) (レス) id: 6d2d50bb72 (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴(プロフ) - 音乃@片寄、永野LOVEさん» ありがとうございます！早く更新できるよう頑張りますね！ (2019年1月15日 20時) (レス) id: 8f45007750 (このIDを非表示/違反報告)
音乃@片寄、永野LOVE - この作品本当に面白いです！続き期待ですね(=∀=) (2019年1月15日 17時) (レス) id: 3347e30700 (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴(プロフ) - summer1374さん» ありがとうございます！すごく嬉しいです！ (2019年1月14日 15時) (レス) id: 8f45007750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏鈴 | 作成日時：2019年1月10日 22時
