14日目 天月 【前半】 ページ38
Aside
もう、2週間と言えばいいか
まだ、2週間と言えばいいか
それは私の寿命に関係してくる
一体いつまでなのだろうか
せめていつまでか分かったらいいと、
考えてしまう
この2週間、みんなの愛をたくさん知った気がする
みんなから私には勿体ないほどの愛を貰った気がする
こんなに愛されて、死んでいって、いいのだろうか……私は
こんなに幸せに死んでいいのだろうか
そうやって考えれば死ぬのが怖くても
幸せなのを思い出せば死ねる気がしてきた
みんなの愛に優しく包まれて痛くないきがしてきた
ﾌﾟﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙ
ロック画面には
天月と表示されている
そう言えば前に歌ってみたのコラボ打ち合わせをしようと言って
そのままだった気がする
天月くんか……うん
天月くんにしよう
ピッ
天「あ、Aちゃーんこの前のさぁ……」
貴「それなんだけど……やめよう。話があるんだ…〇〇病院来て」
私はそれだけ言って返事を聞かずに電話を切った
怖かったから、これ以上優しくされるのが
愛されるのが
怖かったから
こんな幸せだったら
死にたくないって思っちゃう
天月side
Aちゃんに電話をかけた
そしたら急に病院の名前が出てきて
一方的に通話が切られた
あっという間でよく分からなくって
Aちゃんが言った言葉を頭の中で再生した
そしてすこし、沈んだ空気のまま僕は
病院に向かうバスに乗った
バスが好きだった
揺られていると心地が良くて
耳をすませば風の音が聞こえる
つい、眠くなってしまう
でもいつも眠ることは出来なかった
何故か風の音が悲しく聞こえて
自分も悲しくなったから
今はもう、悲しい気分になってるんだから
これ以上なんてやめて欲しい
Aside
眠ってしまいそう…
夜あまり寝れなかった
怖くて
だって、皆より明日が来る確率がとっても低い
そんなの、怖いに決まってる
眠ってしまったら
もう、目が覚めないかも
なんてずっと思ってる
眠たいから、寝たいけど
寝たくない
子供みたいなことを思ってる
貴「眠たい、なぁ……」
天「寝なよ。」
天月side
病院に着いた時、僕の足取りは重たくなった
だって、病院ってことはそういうことだ
病人は苦手だ
だって少し間違えば直ぐに壊れてしまいそうだから
Aちゃんがそんなに重症じゃないことを願いながら
僕は
ドアを開けた
貴「眠たい、なぁ……」
天「寝なよ。」
Aちゃんは
いつもと変わらなかった
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カスミソウ(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました！！親が隣にいるので泣くの堪えるの大変でしたwww私ころちゃん推しなのでこの作品すごくうれしいです！！たくさん共感できていろいろ考えることができました。これからも応援してます！！ (2020年4月14日 17時) (
レス) id: 85b3e09a77 (このIDを非表示/違反報告)
ﾌﾟﾘﾝ＠ahaha_purin(プロフ) - 松野かほさん» ありがとうございます！あ (2020年1月1日 0時) (レス) id: 9ee154f0db (このIDを非表示/違反報告)
ﾌﾟﾘﾝ＠ahaha_purin(プロフ) - 恋花ﾚﾝｶさん» ありがとうございます！ (2020年1月1日 0時) (レス) id: 9ee154f0db (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - 号泣しました。親にガチで引かれました。ステキな作品でした！ (2019年12月31日 0時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ(プロフ) - ジェルくんの話しで号泣しました、私が思っていたことと全く同じで……壊れないか心配で…… (2019年8月20日 15時) (レス) id: 3dd7240901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬＠からあげクン | 作成日時：2018年4月6日 2時
