4日目志麻【後半】 ページ12
志麻side
目を覚ますとAはまだすやすやと寝てて
窓からは明るい光が差し込んでいた
桜は満開のピークだ
すやすや寝てるのが死んだんじゃないかって
怖くなったから
Aを揺すって起こすことにした
貴「んん"」
そんな声を出して
むくっと起き上がると
俺に手招きをして歩き始めた
起きたばかりで寝ぼけてるのか
フラフラとした足取りで隣の部屋へ行く
そして俺の方を向いて
ふわふわとした笑顔で言った
貴「最後のお願い聞いて？」
俺は『最後の』と言ったのが少し気にくわなかったが
静かに首を縦にふって頷いた
貴「歌おう」
そう言うと後ろの閉まっていたカーテンを
ジャッ
と開けたそこには
機材などが沢山揃っていた
志「本当に歌でいいん？」
そういった俺にAは笑顔で
貴「歌いたいの！何がいい？」
と聞いてきた
歌を選んで歌って
Aが歌っている時
歌い終わったあと
息継ぎ
リズムを刻む足
全部が愛おしく感じる そんな俺は重症なのかもしれない
Aside
志麻くんは言葉は誰よりも少なかった
だけど
言葉の代わりの態度、空気が誰よりも
凄かった……
ネタばらしをしようと椅子に腰を降ろす
その私の横に志麻くんが座る
そしてまた、あの変に重たい空気が流れる
なんだか今までと違って
とても嫌な空気に冷や汗が流れる
早く言わないと早く早く
と考えるたびに頭はぐるぐると回る
今、言うべきなのか
どんなふうに言えばいいのか
ドッキリでした！
ってふざけて言えばいいの？
私がそんなことをぐるぐるぐるぐると考えていると
志麻くんが
志「なぁ、嘘やって……言ってや……」
とまた泣いた
止まることを知らないその涙は
頬を伝って
志麻くんの足のあいだを抜けて床に落ちる
それを見て私は自然と口を動かした
貴「嘘だよ……」
志麻くんはぴくっと肩を揺らすと
涙を止めて私の方を向きえ？と言った
貴「嘘だってww大丈夫……今日も元気に生きるからさw」
志麻side
そういったAは
とても嬉しそうにでもどこか寂しそうな顔をして笑った
Aが死んだら
俺はどうなるんだろう
もしかしたら俺も死んじゃうかもな
俺は心の中でそう言って
困ったように笑った
重傷愛情(自作)
志 好きで すきで スキデ タマンナイ♡
貴 君の きみの キミノ ハジメテ 全部奪うよ
志 あっははははは♡
貴 気味の悪い 君の笑顔
志 意気地無しの 僕の足
貴 全部全部がいらないもん
志 全て切りさってしまおうよ
______初めての痛み_______
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カスミソウ(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました！！親が隣にいるので泣くの堪えるの大変でしたwww私ころちゃん推しなのでこの作品すごくうれしいです！！たくさん共感できていろいろ考えることができました。これからも応援してます！！ (2020年4月14日 17時) (
レス) id: 85b3e09a77 (このIDを非表示/違反報告)
ﾌﾟﾘﾝ＠ahaha_purin(プロフ) - 松野かほさん» ありがとうございます！あ (2020年1月1日 0時) (レス) id: 9ee154f0db (このIDを非表示/違反報告)
ﾌﾟﾘﾝ＠ahaha_purin(プロフ) - 恋花ﾚﾝｶさん» ありがとうございます！ (2020年1月1日 0時) (レス) id: 9ee154f0db (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - 号泣しました。親にガチで引かれました。ステキな作品でした！ (2019年12月31日 0時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ(プロフ) - ジェルくんの話しで号泣しました、私が思っていたことと全く同じで……壊れないか心配で…… (2019年8月20日 15時) (レス) id: 3dd7240901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬＠からあげクン | 作成日時：2018年4月6日 2時
