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Aside

貴「あっ……」

また、今日もカーテンが揺れた

貴「まふくんですかー?そらるさん?それともうらたさん?さかたん?」

と相手が現れる前に知ってる人を全員言ってみたけど
違ったみたいだ

金髪「こんばんわ」

そう言って金髪の人がニコッと笑った
金髪の人の隣には紫髪の人が少し機嫌が悪そうに立っていた

紫髪「…………」

金髪「志麻くんちゃんと挨拶せぇやw」

志麻くんと呼ばれた紫髪の人は

しま「こんばんわ……」

とムスッとした表情で言った

しま「だいたいセンラさんが……」

今度はセンラさんと呼ばれた人が
呆れたように志麻くんの声を遮った

センラ「はいはい、ごめんごめんw」

志麻くんは尚更怒って
センラさんと反対の方向を向いてしまった

センラ「まぁ、いっかw、さっきうらたさんって言ったよね?茶髪で目が緑の背が低い人じゃない?」

うらたさんのこと知ってる?
もしかしたらさかたんの言ってた2人ってこの人たちかな?

貴「はい、その人です。えっともしかしてグループ……ですか?」

志麻くんは相変わらず
センラさんと反対の方向を向いている

センラ「そーそー!浦島坂田船って言うんや、うらたんがリーダー!」

へー浦島坂田船かー
うらたさんリーダーなんだw

センラ「んじゃ、改めてセンラって言います!この拗ねてる人は志麻くん」

そう言って顔をガシッとつかみ無理やり私の方を向かせるセンラさん

しま「やめろや」

そう言ってセンラさんを睨んだ
こわいこわいと言ってセンラさんは直ぐに手を離した

センラ「まぁ、志麻くんは置いといて……貴方の心を奪いに来ました」

またかぁもう、奪われてるから意味ないんだけどなぁ

センラ「まぁ、俺はただ純粋に君に興味があっただけで、心奪おうなんて気サラサラないけどなw」

そう言ってニコッと笑った
その顔になんだかふわふわとした気持ちになった
でも、センラさんは私の肩を掴んでグイッと引き寄せ耳元で言った

センラ「でも、それなりの覚悟はしとき……」

その低く吐息多めの声が耳に残る
顔が赤くなるのは見なくてもわかった

でも、”好き”とは思えない

貴「……」

センラさんは私から離れると私の顔をじっと見て

センラ「なんも言わんのや……反応薄いなぁ まぁ、さすが額7万なだけあるわw」

それを聞いていた志麻くんが

しま「はっwwセンラさん振られとるやんw強がんなってww」

と言った
その笑顔は
とても懐かしく感じた


見覚えがある

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作者名:黒瀬@からあげクン | 作成日時:2018年7月23日 0時

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