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滅する ページ15

「きいち!!動きを!」

『おう!』

私は首より下を凍らせる

鬼は苦しそうに身動きをとろうとする

「霞の呼吸 肆ノ型 移流切り」

すると前に出てくる他の鬼

「ぐあっ」

その鬼はハラハラとくずれていく

そうか

囮だ囮がいる限りこの女鬼に手を出すことは出来ない

ならば私が動きをとめるのみ

周りのカス鬼を凍らせて殺していく

大丈夫

きっと無一郎が首を切ってくれる

そう信じて





また無一郎が呼吸をする

『いけ!!!』

「霞の呼吸 伍ノ型 霞雲の海」

「っ!」

女鬼にはまだ少し氷が付いている

でも周りに鬼は…もういない

「きゃぁぁぁぁ!!!」

女鬼の首が舞う

白銀の髪は結われていたのが解けて散る

ゴロリと落ちる頭とバランスが取れなくなった胴体がバタッと倒れた

私はそこへかけよる

女の鬼は悲しそうに涙を流す

とても綺麗だった

「こんなことがしたかったんじゃないのに…」

そう呟いて鬼は消えた

『鬼には好きで鬼になったんじゃない人もいるんだな』

「…」

無一郎は無言だった


それが肯定だったのか否定だったのか私は知らない

再び→←女の鬼



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作者名:檸檬 | 作成日時:2019年9月5日 0時

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