噛み跡【嘴平伊之助】 ページ11
伊之助達と同期
恋仲ではありません
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【噛ミ痕ヲ三ツドチラカニ付ケナイト出ラレナイ部屋】
「_い.....オイ!!
起きやがれ弱味噌がァ!!」
『ッ...い、伊之助...』
「何処だここ!腹減った!!」
目を開ければドアップの猪と真っ白の部屋。
私は確か、山の中で鬼を殺し終え帰ろうとしていたはず。
血鬼術にかけられたか...扉が開かない...
『伊之助。ちょっとそこ退いて。』
首を傾げながら大人しく数歩下がってくれたのを見て、ヒュウと息を吐いた。
『夢の呼吸 参ノ型___壊夢の舞』
無造作に斬り込む技。
木造で造られた襖なら簡単だろう。
...しかし手応えがない。
斬れていないのだ。
伊之助も私に続き斬り込むが、傷一つつかない。
何故...?
「オイ、これなんだ?」
考え込んでいた時に、一枚の紙が渡される。
そこには達筆な時で出る条件らしき事が書かれていた。
.......誰得。
噛み跡って...噛むの?誰が?誰を?
「なんて書いてあるんだ!!?」
『どっちかに三つ噛み痕付けたら出れる。だってさ。』
「なんだ簡単じゃねーか!」
『待って待って!!』
んだよ...と、鬱陶しそうな目で制止する伊之助。
伊之助が噛むとなると、私の肉まで持っていかれそうなのだが...
『私が噛む......ッ?!!』
背中が壁に衝突。目前には伊之助が喉を鳴らして私に迫った。
「...いつまで待たせる気だよ。腹減った。」
『ッ..!いたっ...』
首元を豪快に噛み付く様はまるで獣。
その間に隊服の上を捲し上げられ、今度は横腹に歯を食い込めた。
擽ったいと痛いが混ざった初めての感覚。
その感覚から逃れたくて体を捩る。
「...動くんじゃねえ。」
いかにも不機嫌丸出しの低い声に体が強ばり、諦めと覚悟に目を固く瞑った。
しかし今度の場所は太腿。流石に驚いて目を開けた。
『ひぁッ...い、のッ』
今噛まれた中で1番痛くて、目から涙が溢れた。
『い、伊之助っ!!やめて!痛い!!』
「...!ゆめ、、。」
困惑して驚いた様な表情。太腿からは噛まれた痕がくっきり残り、そこからジンジンと痛んだ。
ずるりと壁に頼りながら座り込んだ。
それを見た伊之助はオロオロしだして私の流れる涙を舐めとった。
「わりぃ...その、ゴ、ゴメン、、」
『...怒ったから私の家まで抱っこして...』
言って直ぐに抱えて私の屋敷まで送ってくれた。
...因みに痕は一週間近く残りました。
「ゴメンナサイ...」
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t - 無一郎でくすぐり (2021年5月13日 3時) (レス) id: 7b1dcbdadd (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - はじめまして。リクエスト良いですか?無一郎で耳責めしないと出られない部屋をお願いします。 (2020年12月26日 23時) (レス) id: 16e352d00b (このIDを非表示/違反報告)
蝉丸(プロフ) - ぽよさん» いつも感想コメントありがとうございます!!もう妄想が沢山出てきて...つい(∀`*ゞ)テヘッww (2020年12月22日 23時) (レス) id: adb87017f3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽよ - むいむいよくやった!このシリーズでは頭撫でるのがお題でも頭撫でただけでは出さないのがお約束(読者の一方的なご都合で)wwww (2020年12月16日 17時) (レス) id: ee9024a726 (このIDを非表示/違反報告)
ゆえ(プロフ) - 光華さん» リクエストありがとうございます!!!了解致しましたッグフフフ...((((殴 いやもうホント、皆様のリクエストのおかげです!!わたしもこの作品大好きです(●´▽`●) (2020年12月16日 13時) (レス) id: adb87017f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝉丸 | 作成日時:2019年12月25日 18時