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―皆がおってくれたらもっと楽しかったんかな。
実際の学生生活を思い返して少し寂しくなる。
あくまで一般的な学校に通っていた私は芸能活動をしているというだけで偏見の目を向けられることが多かった。
そんな中で仲良くしてくれた数少ない友人達との交流は今も続いているものの、学校行事の類は基本的に不参加だった為学生ならではの思い出は少ない。
福本「…けどひなほんまに似合ってるなあ」
A「たいくみ先生もなかなかやで」
戻ることができるのであれば戻ってみたい。
1からやり直してあの頃より全力で青春を謳歌したい。
しかしそんなことが叶うはずはなく、進んでいくばかりの時が後退することなど絶対に有り得ない。
DVDみたいに巻き戻せたらどれだけ良いだろう。
だけど―
佐野「俺も学ラン着たかったあ…」
A「まさ子で十分やろ」
佐野「けどひなちゃん学ラン男子好きっすやん」
A「うん、めっちゃ好き」
福本「そうなん！？」
あの頃の青春を取り戻すことはできなくても、
私にはこのグループがある。
福本「え〜俺も学ラン着たかったわ」
正門「ひな〜どう？似合ってる〜？」
A「まっさんがいっちゃん似合うんちゃう？」
正門「えっ！…褒められた！」
これから先も同じ道を歩んでいく私達の時間や思い出は紛れもなく青春で、共有すればするほど密度が濃くなっていく。
末澤「え？俺は？」
A「嫌です」
末澤「"嫌"って何なん！？」
草間「A、そろそろ許したりや。ほんまに拗ねたらだるいし。」
末澤「"だるい"！？」
笑ったり泣いたり、怒ったり喧嘩したり。
良い出来事も悪い出来事も全部引っ括めて"青春"だ。
末澤「マジでごめんって、A」
A「…何か奢ってください」
末澤「何でも奢る」
A「"何でも"！今"何でも"って言った！」
佐野「誠也くんご馳走様で〜す！」
末澤「ちゃ、佐野は関係ないやろ！」
福本「何食べますー？」
末澤「大晴も関係あらへんやん！」
やっぱ皆制服似合うなあ。
まだまだいけるやん。
A「…ね、写真撮りません？」
着替える1歩手前だったリチャくんが顔を上げた。
A「皆で！1枚だけ！」
スマホを手に取って撮影アプリを開く。
A「いくで？…はい、チーズ！」
私達の青春を、
7人が共に生きた証を、
少しでも多く形に残していこう。
―柄にもなくそんなことを思った。
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小袖(プロフ) - お疲れ様です。とても面白い作品でしたが、受け止めきれない現実にみんなびっくりしてますよね( ; _ ; )少しづつ乗り越えて行けるように日々充実させて頑張りましょうね( ; _ ; ) (4月26日 13時) (
レス) id: 85c8a13628 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟﾝｷ | 作成日時：2023年11月14日 0時
