ネバーエンドで何が悪い！ ページ3
舞台は
最初にそれを口にしたのがどこの誰かは知らないけれど、お芝居に携わった経験がある者は皆共感するだろう。
観客の前で偶像を演じることによってその空間に命が宿る。
やり直しの効かない状況で二度と繰り返されることのない唯一無二の時間が流れる。
つまり、作品は生きているのだ。
スタッフ「一旦休憩しますか」
演出家「そうですね…休憩後に全体通しましょう」
佐野「はーい」
4都市を巡る舞台ツアーが終わりを迎えようとしている。
A「あー…喉乾いた」
それでも私達は気を抜かず入念なリハーサルを行う。
演者にとっては数多く行ううちの1公演だとしても、足を運ぶ観客にとってはその日限りの特別な時間。
できる限り質を高めておく必要がある。
今作は特に"生物感"が強い。
前半の殆どがアドリブで構成されており、お客さんを巻き込むシーンも存在している。
正門「あとちょっとやなあ」
何度
佐野「あっという間でしたねえ」
前回の公演で得たものは必ず次の公演に生かす。
このルーティーンによって私達は日々成長を繰り返している。
成功体験が人を大きくしていくのだ。
A「…寂しいなあ」
始まりと終わりはいつだって背中合わせ。
幕が上がればいつかは下りてしまう。
だけどこの作品はネバーエンディングストーリー。
つまり物語はこの先も続いていく。
"ガチで"終わりを迎えることはない。
今回私達が演じているのは全くもって架空の人物。
あくまでゲームの世界を生きるキャラクターで、存在そのものがファンタジー。
それなのに何故ネバーエンディングなのか―
末澤「A、水取って」
A「はい」
末澤「ん、ありがとう」
その答えは至って簡単。
この舞台ツアー自体が私達にとっての"ストーリー"だから。
A「すーっと すんだくーきで ふとみあげるとほしぞらがーきれいでー」
末澤「それ好きやな、A」
A「好きです」
物語の筋書き自体はフィクションだが、私達がアイドルとして生きてきた過去や今後進み行く未来はノンフィクション。
その2つの世界線が交わる瞬間がこの作品であり、この舞台ツアーである。
一見私達の実生活には何の関係もなさそうな作風にはそういった意味が込められている。
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小袖(プロフ) - お疲れ様です。とても面白い作品でしたが、受け止めきれない現実にみんなびっくりしてますよね( ; _ ; )少しづつ乗り越えて行けるように日々充実させて頑張りましょうね( ; _ ; ) (4月26日 13時) (
レス) id: 85c8a13628 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟﾝｷ | 作成日時：2023年11月14日 0時
