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スタッフ「あ〜！良い！とっても良いです！」
次から次へとシャッターが切られていく。
何だかんだa誌の撮影は嫌いじゃない。
完成した誌面を目にする度特にそう思う。
メイクさんと編集者さんの高い技術によって本来の自分より美化された状態で掲載してもらえるから。
今回も例に漏れず楽しみな気持ちはある。
だけどやっぱり心音は鳴り止まない。
正門「ひな？」
A「ん？」
正門「香水付けてる？」
A「付けて………っ！？」
背後に立ってポーズを取っていたまっさんが突然私の首元に顔を埋めた。
覗き込むような体勢で鎖骨付近をスンスンと嗅ぐ音が聞こえる。
A「ん…っ」
整髪剤の香り、時より触れる鼻の頭、すぐ傍に感じる息遣い。
そのどれもが擽ったくて苦しくてどうしようもない。
見えない何かが背筋をなぞるような感覚がして思わず目を閉じた。
正門「どこのやつ？」
A「…知らん、忘れた」
―その時、まっさんの唇が私の首筋を捕らえた。
A「っえ…！？」
ドクンと脈を打った心臓の辺りがきつく締め付けられる。
正門「…ん。ええ匂いやなあ。」
微かなリップ音と共に離れたまっさんは平然としている。
振り返ることなどできるはずもなく再びカメラのレンズへと視線を向けた私の頬は熱い。
まっさんの魅力がよく分かるような気がした。
アイドルとしてではなく、男性としてのそれが強過ぎる。
"リア恋王"の名に恥じぬ人間性には裏も表もない。
カメラマン「…うん、オッケー！」
スタッフ「終了で〜す！お疲れ様でした〜！」
その言葉を聞いた瞬間全身の力が一気に抜けていくのを感じた。
思わずほっとして笑みが溢れる。
スタッフ「すっごい良かったです！」
A「ありがとうございます…」
脱力したせいで気の抜けた声が出る。
モニターで撮影データを確認するまっさんの横顔が目に入った。
ニコニコと楽しそうにスタッフさん達と会話を交わしている。
A「…私先着替えてきますね」
歩みを進めた瞬間、足音と同時にまっさんの声が追ってきた。
正門「ひな！」
恐る恐る振り返る。
視線を合わせるだけでこんなにも緊張させられるだなんて何だか悔しい。
正門「さっきのやつ…皆に言ったらあかんよ？」
言葉にされた瞬間実感が強まっていく。
悪戯っぽく上がった口角が憎い。
A「…っ言えるわけないやんか！」
正門「ふふ、2人の秘密にしとこな」
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小袖(プロフ) - お疲れ様です。とても面白い作品でしたが、受け止めきれない現実にみんなびっくりしてますよね( ; _ ; )少しづつ乗り越えて行けるように日々充実させて頑張りましょうね( ; _ ; ) (4月26日 13時) (
レス) id: 85c8a13628 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟﾝｷ | 作成日時：2023年11月14日 0時
