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恥ずかしいのは服装のせいだけじゃない。
A「まっさん、」
正門「んー？」
A「重い？」
正門「んーん。ひなちゃんと食べてる？」
A「…食べてる」
スタッフさんからの指示によって向かい合った状態でまっさんの膝の上に乗せられている為、とにかく距離が近い。
こんな近くで視線が交わることなど普段は滅多にないのに、今日はずっとこの調子。
平常心でいられるわけがない。
カメラマン「あとちょっと耐えてね」
腰に添えられたまっさんの手が少し動く度に擽ったい。
ジャケットに触れている指先が無意識のうちに強ばってしまう。
カメラマン「…ん、良いね！次行こ！」
スタッフ「衣装チェンジしまーす」
ようやく解放されてほっとした私はすぐさま立ち上がろうとした。
―が、しかし。
A「え、ちょ、放して」
腰を引き寄せられて先程より体が密着する。
力で敵うはずもなく、肩を掴んで顔を遠ざけることしかできない。
A「…まっさん」
正門「ん？」
A「悪ノリやめて」
正門「嫌やった？」
A「…はよ着替えよ」
まっさんはズルい。
心情を弄ぶような態度で私を困らせる彼にはどうしたって勝てっこない。
用意された2着目の衣装に着替えてスタジオを移動した。
バーカウンターを模したセットが組まれていて思わず驚く。
A「お〜！」
画角内に収まる手狭なスペースではあるけれど、大人の秘密基地のような雰囲気が漂う空間にワクワクする。
正門「すごいなあ」
ワイシャツとスラックスにジレを合わせたバーテンダースタイルのまっさんが目を輝かせる。
A「小物も可愛い〜」
私に用意されたのはピッタリと体に添ったシルエットのシャツと黒いタイトスカート。
1着目に引き続き普段着ることのないコーディネートが心をソワソワさせる。
スタイリスト「日南さん」
A「はい」
スタイリスト「すみません、失礼しますね」
A「…えっ」
第2ボタンのところまで閉めていた襟元をそっと開かれ、一気に羞恥心が湧き上がった。
スタイリスト「よし、オッケーです」
2つほどボタンを外されてしまったせいでどうにも落ち着かない。
スタッフ「撮影再開しまーす」
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小袖(プロフ) - お疲れ様です。とても面白い作品でしたが、受け止めきれない現実にみんなびっくりしてますよね( ; _ ; )少しづつ乗り越えて行けるように日々充実させて頑張りましょうね( ; _ ; ) (4月26日 13時) (
レス) id: 85c8a13628 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟﾝｷ | 作成日時：2023年11月14日 0時
