リアルに恋して何が悪い！ ページ13
思わず息を止めた。
ただでさえうるさい鼓動がより一層スピードを増してリズムを刻んでいく。
照り付けるライティングと忙しなく響き渡るシャッター音、そして目の前で揺れる長い睫毛。
直に伝わってくるやや高めの体温と穏やかな息遣い。
―あかん、無理。
A「………っはあ！」
正門「えっ」
A「あーあかん、マジで無理」
正門「え、息止めてたん？」
その言葉に小さく頷くと、まっさんの口角がニヤリと上がった。
正門「可愛いなあ」
ぶわっと一気に顔が熱くなる。
何故そんな台詞を恥ずかしげもなくスラスラと言えてしまうのか、私には到底理解できそうにない。
本日のメインスケジュールは某a誌の撮影と取材。
今回は私とまっさんの特集記事が掲載されることになっている。
用意された衣装はそれぞれ違ったデニムのセットアップ。
まっさんはジャケットと緩めのパンツ、私はビスチェとタイトなショートパンツを着用している。
正門「ひーなっ」
A「何」
正門「何でさっきから冷たいん？」
A「…恥ずかしいもん」
デニムジャケット1枚という何ともa誌らしいスタイルのまっさんが放つ色気は普段と比べものにならないほど強い。
胸板が覗く度艶っぽさでノックアウトされそうになる。
ワックスでかき上げられた黒髪も相まってかなり魅力的に思えてしまう。
非常に悔しいけれど、今日のまっさんは相当私好み。
正門「やっぱひなは可愛いなあ、」
楽しげに笑う表情はまるで悪魔。
余裕たっぷりでこちらのリアクションを伺っては悪戯に"可愛い"と唱えるまっさんは本当に意地悪だと思う。
ビスチェにショートパンツというあまりにも無防備な服装のせいで先程からソワソワして仕方がない。
腕もデコルテも脚もお臍も今この瞬間まっさんの視界に入っているのだと思うとこの場から逃げ出したくなる衝動に駆られる。
A「…それやめて」
正門「どれ？」
A「その"可愛い"ってやつ、やめて」
正門「何で？可愛いやん」
A「…チッ」
正門「も〜、舌打ちしたあかんよお」
流石は"西のリア恋王"。
決して異名に負けることはない。
スタッフ「正門くん良いね〜」
カメラマン「うん、似合ってる」
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小袖(プロフ) - お疲れ様です。とても面白い作品でしたが、受け止めきれない現実にみんなびっくりしてますよね( ; _ ; )少しづつ乗り越えて行けるように日々充実させて頑張りましょうね( ; _ ; ) (4月26日 13時) (
レス) id: 85c8a13628 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟﾝｷ | 作成日時：2023年11月14日 0時
