いつもと違って何が悪い！�� ページ11
A「お疲れ様で〜す」
スタッフさん達に軽く会釈をしながらブースを後にした。
A「小島〜、はよ行こ〜」
首だけで振り返って同期の名を呼ぶ。
生放送中に楽しく喋り過ぎたせいか少しだけ喉が痛い。
小島「ん」
扉から出てきた小島の無愛想な返事に違和感を覚える。
いつもよりややトーンの低い声色と気だるげな表情は何だか小島らしくない。
だけど人間誰しも機嫌の起伏があるだろうと敢えて触れないでおくことにした。
A「行こ」
2人並んで局内の廊下を歩いていく。
足音が共鳴する度どことなく安心感と落ち着きを感じる。
A「小島〜」
小島「ん？」
A「今日何食べたあ？」
小島「食べてへん」
A「そうなん？」
右隣を見上げて視線を合わせようと試みるも、小島は真っ直ぐ前を見つめたまま。
どうやら本格的にご機嫌斜めらしい。
マネージャー「A！」
背後から呼び止められて振り返った先でマネージャーさんが慌ただしく走り寄ってきた。
マネージャー「前室に忘れてたよ、これ」
A「…ああ！危な！」
マネージャーさんに差し出されたのは去年の誕生日に誠也くんから貰ったバレッタ。
生放送前に一旦取り外していたのをすっかり忘れていた。
A「ありがとうございます」
再び髪に装着して一件落着。
くるりと振り返って小島の方を見ると、
A「えっ」
その背中は既に消えていた。
A「え…小島は？」
マネージャー「歩いてったよ」
A「えっ…」
何やねん、あいつ。
こんくらい待っとってくれてもええやん。
次第に腹が立ってきた。
何か気に食わないことがあるのなら直接口にすれば済む話なのに、わざとらしく態度で示してくる小島がもどかしい。
マネージャー「…小島どうやって帰るんだろ」
別仕事からマネージャーさんの車で移動してきた小島には帰りの足がない。
故に自家用車でここまで来た私が送り届ける約束をしていた。
勿論タクシーや電車を使って帰宅することはできるだろうけど、折角私がいるのにわざわざ他の手段を取る必要性なんてないはず。
―やっぱムカつく。
A「…私追いかけます！お疲れ様でした！」
マネージャー「え、あ、お疲れ…」
私は廊下を走り出した。
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小袖(プロフ) - お疲れ様です。とても面白い作品でしたが、受け止めきれない現実にみんなびっくりしてますよね( ; _ ; )少しづつ乗り越えて行けるように日々充実させて頑張りましょうね( ; _ ; ) (4月26日 13時) (
レス) id: 85c8a13628 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟﾝｷ | 作成日時：2023年11月14日 0時
