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:before the second collapse of tunnel:
黄色タグの患者を診ていると、聞きなれた声が後ろから聞こえてくる。
新海「頭部外傷の患者は何人いる?」
「3人です。新海先生来れてよかった・・・赤タグエリアをお願いします」
新海「わかった。」
普段の言動からは感じられない彼の素早さに、少しだけ感心したが、今はそんなことを思っている場合ではない。
救急「石川先生!」
「っはい!」
駆け寄ってきた2人は、私に敬礼をすると
“マニュアル通り、指揮をしろ”という。
本部に移動して、それぞれの病院からきたドクターやナースに指示を出して。
救急隊員から患者情報を受け取り、ホワイトボードに書き出そうとした時だった。
藍沢『A、聞こえるか?』
「聞こえる。何?」
藍沢「地下水か何か分からないが・・・天井から滲み出している。
建設業者に問い合わせ・・・」
その瞬間、足元ががたがたと揺れ始めた。
揺れがおさまり、彼に呼びかける。
しかし・・・返事は聞こえない。
「藍沢先生...っ.....耕作!!!」
神様は、いじわるだ。
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作者名:なつ | 作成日時:2017年9月18日 22時