あの人たちの忘れ形見 (ページ4)

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遠い記憶。2 ページ4

2人で過ごせると思っていたのだ。このときを楽しみにしていたのに。━━━━━━━━━━━━━━━

？「お主には妹がおったのか、初耳じゃ。」
岩子「だって言ってないもの〜」
A「･･･」

〜〜〜っ、だ、誰だ！！！こいつは！！！
なんか、我が家にいるんだが？！？？

でもこの気配、幽霊族、、同胞だ。

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岩子「紹介したい男性(ひと)がいるの。」

A「ゑ？」

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A「あの、お名前伺っても？」
？「儂はずっとひとりで生きてきたからな、誰にも呼ばれぬ名など、忘れてしまったわ。好きに呼ぶといい」

その白髪ジジイは、名前がなかった。
え、じゃあなんて呼べばいい訳？
おい、とか、お前、とか？熟年夫婦か！！！！

まぁいい、呼ぶ時になったら考えよ。

A「そうですか、」

仮にも姉の客人、姉に恥を欠かす訳には行かないので、あくまでも礼儀正しく、丁寧に対応する。

どうやら彼には家がないらしい。
と言うよりも、家という概念がなく、今までほかの妖怪と面白おかしく過ごしていたとか。

さすがにひもじくなってきた時分に、街におりてきてその時に姉と出会ったそうな。

これはまずいな。姉に悪い虫がついてしまった。だから学校なんて行きたくなかったんだよ。