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「 それじゃあ 、 教育係を ____________ 」



「 警部 - ! 俺 、 雨梨ちゃんがいい ! ! 」



「 ちょ 、 萩原くん ! ? 何言ってるの … ! ! 」




目暮が指名しようとすると 、 やはり(・・・)萩原は楽しそうに提案をし始めた 。



やれやれ _ と言うように肩を竦める松田は呆れ気味に 、 佐藤は焦りながら咎めだす 。




「 いや … 上層部からの指示で萩原くんには 、 光くんを任せる事になっている 」



「 え " 上層部 ? 」



「 … 上には逆らえね - よなぁ ? ハギ 」



「 ち ッ … じんぺ - ちゃん 、 酷いよ 〜 」



「 それから … 松田くんには 、 雨梨くんを任せる事になった 。 よろしく頼むぞ ? 」




唖然とした表情(カオ)をする松田と視線を絡めた雨梨は 、 儚げで散りそうな笑みを浮かべている 。



だが 、 表の表情とは裏腹に 、 隣に立つ似た顔の光と顔を見合わせ 、 怪しげに口許だけを歪めていた 。





____





『 松田陣平さん 、 ですよね ? 』



「 … あぁ 」




会話を続ける気は皆無なのか 、 煙草を咥える松田を横目に不満そうに雨梨は顔を顰めた 。



ちら 、 ちら _ と松田と雨梨(こちら)を盗み見る視線を気にしながら 、 雨梨は肩を竦めた 。




『 松田さん 、 ライターを貸して頂けませんか ? 丁度 、 切らしてしまって … 』



「 … 」



『 ? 』



「 雨梨ちゃん 、 はい 。 じんぺ - ちゃんは 、 機嫌が悪いから放っておいて 」




萩原のライターを借り 、 雨梨は咥えた煙草に火を付け 、 ふぅ _ と煙を誰もいない方向に吐き出した 。



松田は 、 ふ _ と鼻腔を(くすぐ)った甘い香りに顔を歪め 、 鋭い眼光で雨梨を睨み付けた 。





" 伊達航 " の夢現 _ 3

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月宮 - とても面白く、更新を楽しみにしています!これからも更新頑張ってください! (2020年5月29日 16時) (レス) id: 44972e1931 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花詠 | 作成日時:2020年5月28日 14時

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