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.


『 もう良いわよ 、 スコッチ 』



「 … 」



『 聞いているの ? 』



「 … 助かった 、 のか ? でも 、 バーボンは … 」




栗花落(スピリタス)の呼び掛けに 、 むくり _ と立ち上がった諸伏(スコッチ)何か(・・)を吐き出した 。



ころ 、 ころ _ と小さな音と共に地面を滑ったのは 、 真っ赤な水晶 ( のようなもの ) だった 。




止められた … のかな 。



自ら選んだ " 死 " を 。




「 一先ず 、 此処から退散した方が良さそうだ 」



『 ライ 、 車で来てるわよね ? 』



「 あぁ 。 スコッチの車は … 」



『 悪いけど 、 爆弾仕掛けたから 、 もうそろそろ _ 』




激しい爆発音が響き渡り 、 栗花落(スピリタス)諸伏(スコッチ) 、 ライは素早く逃走を図った 。





____





緋色(ひいろ)という表札(プレート)が掲げられた 、 西洋式豪邸が眼前に広がっていた 。



諸伏(スコッチ)とライは唖然とした表情(カオ)で立ち竦み 、 栗花落(スピリタス)は平然と門を開いた 。




『 紅茶でいいかしら ? 』



「 あ 、 ありがとう … 」




きら 、 きら _ とシャンデリアの灯火が花を焚く 、 銀色の香炉(こうろ)を満たした 。



紅色(くれない)に支配された身体を気にしながら 、 諸伏(スコッチ)は身をソファに沈めた 。




『 安心して良いわ 、 緋色宅(ここ)は誰も知らないセーフハウスだから 』



「 … 裏切り者(おれ)を 、 殺す気は無いのか ? 」



『 何を言っているの ? もう 、 廃ビルで殺したでしょ … スコッチを 。 ねぇ 、 景光さん ? 』




びくり _ と肩を震わせた諸伏(スコッチ)に 、 栗花落(スピリタス)は優しく笑った 。





" 諸伏景光 " の夢現 _ 4

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月宮 - とても面白く、更新を楽しみにしています!これからも更新頑張ってください! (2020年5月29日 16時) (レス) id: 44972e1931 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花詠 | 作成日時:2020年5月28日 14時

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