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『 だ 、 誰 … ! ? 』



「 わ ッ … まだ 、 起き上がっちゃダメだよ ! 」




糖度高めの笑みを溢した男を一瞥し 、 栗花落は咄嗟に左内腿の特殊レッグホルスターに触れ __ 無かった 。



任務で使用する予定なのは " MAS 50 " 、 予備用としてホルスターに " ベレッタ M1934 " を入れたのに 。




落とし … ては 、は無いだろうけど 。




百面相している内に 、 男前そうな男が心配そうに顔を覗き込んでいる 。




「 混乱しているところ 、 水を差すようで悪いが ___ 」




へぁ 、 名前 ?




先程と同様に困惑の笑みを浮かべた栗花落に 、 金髪童顔(ベビーフェイス)の男が緊張した様子で言った 。




『 … 栗花落 、 って呼ばれてる 』



「 ? 、 苗字 … それとも 、 名前 ? 」



『 分からないよ 』




黒髪顎髭の優男の言葉を一蹴し 、 辺りを見回して状況分析を始めていく 。



初対面にも関わらず 、 本気で心配(・・・・・)する表情(カオ)の男共に栗花落は胸が強く締め付けられた 。




『 ねぇ 、 此処はどこなの ? 』



「 俺の家だ 」




ふわふわ髪の童顔(ベビーフェイス)の男の言葉に 、 は ッ _ と驚き 、 栗花落は慌てて身を起こした 。




話すのに寝転ぶのは烏滸がましいし 。




ずき ッ _ と一時的に(うず)いた左肩は真っ白な包帯が巻かれており 、 服装もラフなものにされていた 。




『 助けて頂き 、 ありがとうございました 』



「 それは良いが … 君は 、 何者なんだ ? 」



『 … と 、 言いますと ? 』




" MAS 50 " 、 " ベレッタ M1934 " を渡され 、 訝しげな表情(カオ)をする金髪童顔(ベビーフェイス)の男がいた 。



周りを見ても 、同じような表情(カオ)をするばかりで少しの危機感を覚える 。




「 まぁ 、 降谷ちゃん 。 尋問はそこら辺に 、 腹拵(はらごしら)えでもしよ - ぜ ? 」



「 … それもそうか 。 じゃあ 、 用意してくるからな 」




" 降谷ちゃん " と呼ばれた金髪童顔(ベビーフェイス)の男が部屋を出ていき 、 一先(ひとま)ず安心 。





" 栗花落 " という女 _ 2

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月宮 - とても面白く、更新を楽しみにしています!これからも更新頑張ってください! (2020年5月29日 16時) (レス) id: 44972e1931 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花詠 | 作成日時:2020年5月28日 14時

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