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「 お疲れ様でした 、 スピリタス 」
『 こちらこそ 、 咄嗟の判断に助けられた 』
「 そう言いつつ 、 焦る様子は皆無ですね ? 」
トドメの一撃を 、 殺らせてしまった 。
結局は 、 臆病者なんだ 。
車内は閑静としており 、 自身の呼吸音が響くようにも感じる程だ 。
「 にしても 、 銃は持っていなかったんですか ? 」
『 身体検査でバレたら 、 騒ぎになるでしょ 。 今回は銃は未使用 … 代わりに 』
左人差し指で煌めく指輪をチラつかせながら 、 静かな車内で足を組みなおした 。
指輪には " 赤色の宝石 " が埋め込まれ 、 薄暗い車内でも綺麗に輝いていた 。
『 銃弾が一発だけ 、 発砲できるの 』
「 へぇ 、 そんなものが … では 、 急所に当てなかったのは何故です ? 」
『 あら 、 ただの気まぐれよ 』
動揺を悟られぬように声色を変えずに言えば 、 くすり _ と
ベル姉の指示 、 だもの 。
" 「
組織加入当時から 、 ずっと … 言われてきたことを 、 守っているだけだ 。
基本的な任務は "
ジンも 、 ラムも 、 ボスも _ " スピリタスには干渉しない " が組織内の暗黙のルール 。
零さんと景光さんに 、 軽蔑されたかな ?
それでも 、 構わないわ 。
守りたい _ それだけよ 。
" スピリタス " という女 _ 5
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月宮 - とても面白く、更新を楽しみにしています!これからも更新頑張ってください! (2020年5月29日 16時) (レス) id: 44972e1931 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花詠 | 作成日時:2020年5月28日 14時