百四十九 【袋のネズミ】 ページ49
気づけば、何人もの黒い服を身にまとった敵に囲まれていた。木や土から姿を見せる敵は、みな同じ容姿である。
「お出ましだ…」
「フン！ちょうどいいハンデだってばよ！」
「………かなりの数だな…しかも分身か…」
「な…何なの」
「気色悪い……」
「クク…袋のネズミだな」
「うるせえ！！」
敵の言葉に反応して、ナルトは腹に拳を叩き込む。案外あっけないと思ったその直後、敵の体の一部が液状に飛び散った。
「え！？」
(な…何者だ、こいつら…)
殴りかかった勢いでナルトは地面にそのまま転がっていく。敵を見れば、飛び散ったところから、頭と胴体が生えてきている。
(見極めてやる！！)“写輪眼！！”
頭と胴体が2つになった敵が、ナルトの背後からクナイを刺そうと動き出す。
「ナルトっ！」
瞬時にサスケが手裏剣を投げるが、手裏剣の刺さった敵の腕は再び液状に飛び散り、そして再生した。そのまま、敵はサスケにクナイを投げる。
「サスケ！！」
大蛇丸に噛まれたアザが痛み、反応に遅れたサスケをカブトが庇う。
「何やってる！！」
「サスケくん！！」
カブトの腕をクナイが掠り、血が流れ出す。
サクラがサスケを起こす後ろで、カブトは地面に刺さったクナイを引き抜いた。
(間違いない…本物だ…幻影じゃない)
分身が投げたクナイが本物であるはずがないにも関わらず、確かにクナイは本物でありカブトの腕を傷つけた。
「巻物ヲクダサイ…」
「カブトさんがケガしたってことはこいつら実物の影分身なのか！？でも影分身は直接攻撃受けたらやられて消えちまうのに…消えねーこいつらはやっぱ幻術なのか？どっちなんだよ！！くそ！！」
「ムダだ、よせ！！」
ヤケになり、分身の大群に向かって走り出したナルトをサスケが止める。
「こいつらは幻影…敵の幻術だ…！」
「で…でも…カブトさんの傷は本物よ……」
「いや…サスケくんの言う通りだ。おそらく敵はどこかに身を隠し“幻術の忍”の攻撃動作に合わせ別の場所から攻撃している。あたかもその“幻術の忍”が攻撃しているかのように見せるためにね…」
「じゃあ裏でクナイ投げてるバカ見つけて━━━━━ぶっとばしてやるってばよ！」
「でも…これじゃ本当のクナイの出所がごまかされて…敵の正確な位置はつかめないよ………それがこいつらの狙いさ。この手の攻撃を好むのは……データ上、体術や接近戦に弱いタイプだ…本当の敵は…ボクたちが完全に動けなくなるまで出てこないよ」
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ラーメン(プロフ) - ハニさん» コメントありがとうございます！絶妙なきゅんを狙っていたので、そう感じていただけてよかったです(*´`)この作品が少しでもハニさんの毎日を頑張るきっかけになっているのならとても嬉しいです！不定期になってはしまいますが、更新頑張ります！ (2022年5月31日 22時) (
レス) id: 25c5c003b3 (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - 初めまして！絶妙な甘さにきゅんきゅんします(≧∀≦)！無理せずゆっくりでいいので最後まで是非書いて頂きたいです！更新を楽しみに毎日を頑張ります！ (2022年5月31日 21時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - カリンさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです(*^^*)これからも頑張ります！ (2022年5月17日 22時) (レス) id: 25c5c003b3 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - すごくおもしろいです‼︎更新無理せず頑張ってください‼︎ (2022年5月17日 17時) (レス) id: fbb8f9a3ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コノハナ | 作成日時：2022年4月27日 1時
