百二十四 【命懸けで】 ページ24
「こいつは勉強は出来るが、暗記そのものは得意じゃない。お前が覚えきれないのは最初からわかってた」
「え、そうだったの？なんだ、焦って損した……」
「いってー…おい、みんな大丈夫か？」
そして、最後にナルトも戻ってきた。
「ナルト、ちょい待ちなさい！合言葉…」
「分かってるって…大勢の敵の騒ぎは忍びよし。静かな方に隠れ家もなしい。忍には時を知ることこそ大事なれ。敵のつかれと油断するとき」
スラスラと合言葉を返すナルトに、サクラは安堵し、Aは違和感を感じ、サスケは不敵な笑みを浮かべる。
サスケは何も言わずクナイをナルトに向かって投げた。
「うわぁ！」
「サスケ君…なんで？ナルトはちゃんと合言葉を……」
「今度はオレの攻撃をよけるほどの奴か…」
「！？な…何を言ってるのサスケ君！？」
そう言われ、ナルトは妖しげに笑う。
「よく分かったわね…」
「え？」
「なぜ分かった、私が偽物だと…」
ナルトに変化していたのは、アンコに殺気を向けてクナイを返していた長髪の忍だった。
「てめーが土ん中でオレ達の会話を聞いているのは分かってた。だからわざとあんな合言葉にした…あいつがそんな長い歌覚えられるハズないからな…つまりお前はニセ者ってことだ」
「なるほど…
一方ナルトは、全長が見えないほどの大蛇に襲われ食べられてしまった。なんとか腹の中から抜け出そうと暴れている最中である。
「またナルトじゃなかったなんて………！」(そうよね、ナルトなら……「合言葉忘れちまったぜ」とか言うもんね…)
「…私達の「地の書」欲しいでしょ…キミ達は「天の書」だものね…」
敵は一度自身の持つ地の書を見せた後、蛇のごとく口の中に丸呑みしてしまった。
「さぁ…始めようじゃない……巻物の奪い合いを…命懸けで」
その目を見た瞬間、3人は容赦なく体中を切り刻まれ、額にクナイを突き刺された。
しかし、それは現実ではなく単なる幻だった。
(……幻術…！？)「ぐっ…うおえっ！！………」
今までに味わったことの無い恐怖に、サスケは嘔吐してしまった。
(イヤ………これはただの殺気だ…何てことだ！！奴の目を見ただけで…死をイメージさせられた……！！な……何者だ…コイツ…！！)
Aは肺が苦しくなるほどの過呼吸に陥り、心を落ち着けようと胸を抑える。これほどの恐怖を感じた自分に驚いてしまうほどだ。
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ラーメン(プロフ) - ハニさん» コメントありがとうございます！絶妙なきゅんを狙っていたので、そう感じていただけてよかったです(*´`)この作品が少しでもハニさんの毎日を頑張るきっかけになっているのならとても嬉しいです！不定期になってはしまいますが、更新頑張ります！ (2022年5月31日 22時) (
レス) id: 25c5c003b3 (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - 初めまして！絶妙な甘さにきゅんきゅんします(≧∀≦)！無理せずゆっくりでいいので最後まで是非書いて頂きたいです！更新を楽しみに毎日を頑張ります！ (2022年5月31日 21時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - カリンさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです(*^^*)これからも頑張ります！ (2022年5月17日 22時) (レス) id: 25c5c003b3 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - すごくおもしろいです‼︎更新無理せず頑張ってください‼︎ (2022年5月17日 17時) (レス) id: fbb8f9a3ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コノハナ | 作成日時：2022年4月27日 1時
