喰われる ページ21
その後、ウィラ達の朝食の準備を手伝い
少しするとみんなが起きてきた
今日の朝ごはんはクロワッサンに
スコーンとドーナツ
探「へぇ、ドーナツか」
蝋燭が付いた帽子を被ってる男性
探鉱者のノートン・キャンベルが
嬉しそうな声で言い俺の隣に座った
ドーナツ好きなのか？と聞くと
大好きだよ、と微笑んだ
探「ルーガは食べたことないの？」
皿いっぱいにドーナツをのせた彼が
聞いてきた。どれだけ食べる気なんだ
『そうだなこういうものとは無縁
だったから』
そう言ってドーナツを皿にのせていると
隣から視線を感じた
何かと思ったらノートンが心底驚いた顔をしてこちらを見ていた
『え、どうし』
探「勿体ないよ！こんなに美味しいのに！！」
急に熱くドーナツ愛を語り出す彼
どうやら俺は変なスイッチを
押したらしい
探「･･･という訳でドーナツは素晴らしい食べ物なんだよ！分かったかい？」
あれから30分喋り続け、聞き続けた俺
周りの皆はもう既に食べ終わって
部屋に戻っていた
まぁ、好きな物を熱く語りたい気持ちは
分からんでもないが
隣で幸せそうに何個目か分からない
ドーナツを頬張る彼を見て思う
『あー食った食った』
結局俺もドーナツばかり食べてしまった
美味しかったからいいか
『じゃ、俺は部屋に戻るよ』
そう言って立ち上がったとき
探「そういや会った時から思ってた
けど、ルーガって香水つけてる？」
『お！分かるか？実はウィラからもらったんだ』
こういうのって気づいて貰えたら
嬉しいものなんだな
探「やっぱりね、美味しそうな匂いだ」
ドーナツを見ていた時のように
うっとりとした目でこちらを見る彼
『俺は食い物じゃねぇよ、人間なんて
食うもんじゃないだろ』
軽く笑って言葉を返す
すると彼の目から光が消え
俺は笑顔が引きつった
何故って、ノートンが絶望したような
顔で
探「食べれるよ、人も」
と言って椅子から立ち上がり
俺を見下ろしたから
ただでさえ身体が大きい彼が
目の前に立ちふさがれば威圧感で
押し潰されそうになる
探｢こんな風に｣
不意に首元に右手が添えられ
頬を撫でられる。次の瞬間
カプリとうなじに噛み付かれそのまま
首に舌を這わせる
『･･･ひっ』
感じたことの無い感覚
恐怖を感じ悪寒が走る
このままではいけないと思い
彼を思い切り突き飛ばす
その大きな体はビクともしなかったが
探「美味しかったよ、またね」
と、満足したのか自室へ帰る彼
俺は暫くその場に立ち尽くしていた
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光学レンズ(プロフ) - ルカさん» コメントありがとうございます！やっぱりそっちの方がみっちゃんらしいですよね。ご指摘ありがとうございますm(*_ _)m (2019年9月23日 16時) (
レス) id: 3d23357b41 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 美智子って名前に「さん」じゃなくて「はん」ってつけるのではないですか？ (2019年9月23日 15時) (レス) id: 12904ea3d2 (このIDを非表示/違反報告)
光学レンズ(プロフ) - ZUNさんは神なのだwさん» あ、バレました？好きなんですよ笑 (2019年8月27日 21時) (レス) id: 3d23357b41 (このIDを非表示/違反報告)
光学レンズ(プロフ) - ZUNさんは神なのだwさん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2019年8月27日 21時) (レス) id: 3d23357b41 (このIDを非表示/違反報告)
ZUNさんは神なのだw - ていうか名前のスカーレットの部分、東方のレミリアスカーレットとフランドールスカーレットみたいだね (2019年8月25日 10時) (レス) id: edb9ce2cd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光学レンズ | 作成日時：2019年2月21日 0時
