episode52 ページ18
課題内容が告げられてから時間が少したった。
私とさくらと香帆は逢沢を含め教室の出入口付近の廊下で甲斐を見ながら話していた。
「傷害事件？」
「ほら前にぶっきーが話してたじゃん」
香帆の言葉に数日前を思い出す。
「あ、そういえば先生、傷害事件が関係なくは無いって言ってた」
「それって景山を助けた事件だろ？」
「え？あの事件って澪奈も関係してたの？」
「景山が不良グループに拐われそうになったのを甲斐が助けたんだ。
俺も先生と景山の会話を撮影してる時に知ったんだけど。
景山は甲斐に凄く感謝してたよ。
"恩人"だって」
「そんなことあったんだ……」
逢沢の話を聞いてさくらは突然歩き出した。
「えっちょっと何やってんの!?ねぇ！」
静止する香帆の声を他所にさくらは甲斐の元へ行った。
「あの……」
「……？」
「その節は澪奈を助けてくれてありがとうございました」
「はぁ？」
「いや、前に澪奈が拐われそうになったのを助けてくれたんでしょ？澪奈があなたのこと恩人だって。そんなあなたが澪奈の事を陥れる様な動画を撮らせたなんて思わないし。
何か事情があったんじゃないかな？」
さくらの話に甲斐は溜息をつきそんなもんねぇよと吐き捨て教室を出ようとする。
「私でよければ相談乗るし！
力になることがあったら協力するから！」
「何言ってんだよ！
……何も知らねえくせに首突っ込んでくるんじゃねぇよ！」
「……だったら話してよ！何も知らないから皆何も出来ないし。話してくれればきっと分かることもあると思うから」
さくらの言葉を聞いたあと甲斐は教室から出ていった。
「……香帆」
「ん？何？」
「ごめん、ちょっと抜けるね」
「え？ちょ、A!?」
私は教室を出ていった甲斐の後を追いかけた。
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白咲麗美(プロフ) - とむさん» コメントありがとうございます。この作品の評価をして頂けたこと感謝いたします。不快に思われたことは謝罪いたします。 (2019年3月28日 14時) (
レス) id: 81b4d0eed1 (このIDを非表示/違反報告)
とむ - ノリ突込み的に矢印を使用したのでしょうが正直寒いです。素敵な作品なだけにちょっと残念です (2019年3月27日 9時) (レス) id: 2f29e51285 (このIDを非表示/違反報告)
白咲麗美(プロフ) - サラさん» コメントありがとうございます。ご期待に応えられる様精一杯頑張らさせていただきますね！ (2019年2月11日 22時) (レス) id: 81b4d0eed1 (このIDを非表示/違反報告)
サラ - ここ数年でハマったドラマがアンナチュラルと3Aです。その2つのコラボが読めてしかもお話も素敵で楽しみにしてます！ (2019年2月11日 21時) (レス) id: d5b29a994c (このIDを非表示/違反報告)
白咲麗美(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます。次からドラマで言えば4話にあたるストーリーを書いていくつもりですが甲斐君との絡み沢山予定してます。楽しみにしてて下さい！ (2019年2月11日 18時) (レス) id: 81b4d0eed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白咲麗美 | 作成日時：2019年2月8日 23時
