深山先生の妹。

episode03 ページ4

「Aちゃん、おはよう」




「おは〜」





私のところまで挨拶を交わしてきたのは茅野さくら。


このクラスの学級委員で根っからの真面目ちゃん。


だけど、プロレス好きでかなりオタッキーな部分があることはこのクラスは知らない。



彼女のマシンガントークを聞けるのは私だけだから仕方ない。





「てかなんで皆後ろでがやがやしてんの？」





「なんかドアが壊れたみたいで」




「ドアが壊れた？」




「うん」




「ふーん」





原因は先生って考えるのが妥当かな。







「……Aちゃん、今日何だか楽しそうだね」




「ん？」



「顔が明るい気がする…」




「そうかもね、今日は愉快な日になりそう」





飴玉から棒付きキャンディーに種類を変えて飴をなめる。





「それ、何味？」




「キャラメルポップコーン、期間限定」




「甘そうだね」




「糖分足りてないから」




「充分だと思うよ」




「そー？」








なんて考えていたら先生が静かに教室に入って来た。





さて、何が起きる？









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