深山先生の妹。

episode13 ページ14

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「深山、


お前は最後まで景山の味方でいたよな？」



周りに聞こえないような小さな声で私に話しかけてきたのは真壁。



「真壁はさ、


景山ちゃんがドーピングなんてしてない事1番分かってたんじゃないの？


景山ちゃんはよく言ってたよ

真壁のサポートや熊沢さんのようないいライバルが居るから頑張れるんだって」




「……俺は、


景山がドーピングする様な奴じゃ無いって、
最初から景山を信じてた


でもあいつを救えなかった…」




「言いたいことは分かるよ


でも今持ってるその後悔の気持ち、


これからもっと悔やむ事になるかもね」



「……

ごめん、変な事聞いたね」




「いーよ、別に


真壁よりもずっと後悔してもしきれない人がここには沢山いるからね


先生がしたい事ってそういうことなんじゃないかな」






今日の課題の解答者の茅野ちゃんがまず1番初めに景山ちゃんに対して考えさせられるんだ。





「ま、結局私も救えなかったのは同じか」




自傷気味に自分に対して呟いた言葉だったけど、皆には聞こえていたらしく真っ先に反応したのは勿論諏訪さんだった。




「深山だって澪奈の事助けられなかったのに何1人正義の味方みたいな事言ってんの？


そういうのホントにうざいし嫌いなんだよね」



「唯月と同意見！


あんたに澪奈語る資格なんてなくない？」


「俺もそー思うわ


景山のことの原因が俺らだとしたら全員同罪


お前一人に上から言われるのうぜぇんだけど」



諏訪さんの言葉に宇佐美さん、兵頭くんも加わり


全員の怒りの矛先が私に向いた。







「何も言い返せないわけ？


だっさ」





「……揃いも揃って馬鹿ばっかり



つまんねぇんだよ




そういうの」





「……」




鋭く響いた声に教室は凍りついた。







悪いけど、誰になんと言われようが私の信条は曲がらない。






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