第44話《鬼と人間》 ページ45
殆どの人が寝静まっているであろう時間……Aは森の中にいた…ただの散歩ではない…鬼の探索だ……Aは鬼の探索をしつつも先ほど起きた出来事を考えていた…先ほど起きた出来事とは無論、きり丸たちとの食事のことだ
『……あれはたまたま、目があったのでしょうけど…他の柱だったら勘付かれていましたね』
感情を顔に出すなんて…と少し、自分が弱くなったと痛感しているA…
でも、羨ましいと思ったのは確かだった……
悲劇が起こるまでずっと隣で食事をとっていた家族……笑い合いながらその日の出来事を話したりと1日1日が楽しい毎日だった……家族を奪われてからも、師範、兄弟子、凛海、鬼殺隊士など、食卓を囲む誰かがいつもそばにいたが…今はもう誰もいない……この世界に本当に独りぼっちになった気がした……
考えながらも鬼を探すが気配はなし、あと少しで日が昇ると思い速度を落とそうとした時
『誰かいる……』ボソ
Aは近くにあった木に身を隠した
「あぁ!!もう!!クソ!!ムカつくわ!!あの包帯男!!次会ったらこらしめてやる!!」
そこには地団駄を踏みながら不満を言っている女がいた…しかしそれは人間…Aが感じ取ったのは鬼の気配だ
「うるさいぞ…人間」
地を這う声に「ヒッ!!」と怯えの声を漏らした
声の主がどこにいるかはわからないが人間の女は地に頭を下げて怯えた
「全く、これだから人間は使えん」
人間「お願いします!!もう一度だけ私に機会をください!!お願いします!!」
女は見えない相手に懇願していた。側から見れば混沌だろう
鬼「ふん、まぁいい、時間はたっぷりある。許してやらなくもないが…余計なことは考えるなよ……例えば私を56すとかな……まぁ、今の私は思念体だが…余計なことをすれば命はないと思え」
そう言って、鬼は気配を消した
人間「はい、はい、」
人間の女は恐怖に駆られながらもなんども頷いた
何のことかはわからないが鬼と繋がっているのは確か、話しかけようと一歩前に出た時だった
「え、あ、て、天女様?」
聞きなれた女性の声。その声は怯えていた
それとは正反対に、先ほどまで怯えていた女は気持ち悪いくらいの笑みを浮かべていた
「ふふ、ちょうどいいわ……久しぶりね。山本シナちゃん?うふふ」
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時透紅葉(プロフ) - チョコレートさん» いきなりのコメント失礼します!鬼滅と忍たまの小説とっても良いです!良かったら合作しませんか?紅葉と言います。よろしくお願いします! (2021年4月30日 9時) (レス) id: 57b104d1b2 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - Saya様ーイメ画描いてくださりありがとうございます!!とっても嬉しいです! (2021年3月16日 18時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
Saya - イメ画描いてみました。設定と違ったらごめんなさい!!C:\Users\Saya\Pictures\Saved Pictures\小説”幻柱は忍びの世界でも鬼を滅する”の夢主ちゃん.png←このリンク、クリックできないですけど、コピペしたらうまくいくはずです!いかなかったらごめんなさい! (2021年3月14日 6時) (レス) id: 1a1e8ba118 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - かほり様ー嬉しいコメントありがとうございます!!これからも更新頑張ります!! (2021年3月9日 18時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - かほり様ー嬉しいコメントありがとうございます!!これからも更新頑張ります!! (2021年3月9日 18時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコレート | 作成日時:2021年1月17日 12時