男装少女は音駒の１年セッターで、あの人の双子です！マジかthird！

１２１話 ページ26

Aside


めっちゃ視線が刺さるー!!


まあ、そりゃそうだよな。

いきなり現れて、なかなか派手な行動したもんな。

そりゃ気になるよな。




なんかいたたまれない！



烏養「A、お前、何してんだ」

『あはっ。

烏養コーチこんにちはー』


烏養コーチの質問を笑顔でサラッと流し、猫又監督の居場所を聞いた。


烏養「猫又監督なら、あそこだ」


烏養コーチの指差す方に目を向けると、確かに猫又監督が椅子にどっしりと構えていた。


『ありがとうございます』


僕は、にこりと笑って、体育館の端を通って猫又監督の元へ走った。




「誰だ、あれ」

「ジャージから見て音駒だよな」


そんなこそこそ話を聞いて、また更に謎の罪悪感におかされる。

別に悪い事をした訳じゃないのに。




『お久しぶりです、猫又監督』

止まっていた試合が再開され、笛の音やボールの跳ねる音が体育館中に響く。


猫又「思いの外、遅かったな」

『すみません、道に迷っちゃって……』

猫又監督は声をあげて笑った。


猫又「この試合が今日の最後の試合だ。

しっかり見るんだぞ」

『はい』


しっかり頷いて、ベンチに座っている衛輔さんの横に腰かけた。

その横には優生と走が座っている。

いや、立って応援していた。




腰かけた途端、横腹を何かに叩かれた。


けっこう痛くて、叩かれた側に座っている衛輔さんを見る。


夜久「試合終わったら、覚悟しとけよ」



あ、僕死んだかも。

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