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117話 ページ22

及川side


及川「……分かったよ。

急いでるみたいだし、早く行こうか」


にこり、とA君に微笑んで見せると、A君も笑顔を作った。

それが随分と安っぽくて。

俺、普段こんな顔してんのかな、なんて思った。




『じゃあお願いしまーす!』





及川「A君はなんで宮城に来てたの」


無言も気まずい気がして、A君に話を振った。

すると、ニッとイタズラっぽく笑って、俺を見つめるA君。

その顔にドキッと胸が高鳴った気がした。




『何故でしょうか』




逆に質問で返され、イラッと来た。



及川「質問で返さないでもらえるかな?」



『ははっ。そっちの反応の方が及川先輩らしいですよ!』


及川「なっ!なんかムカつく!」


声高らかに笑うA君。



岩泉「なかなか分かってるな、お前」


『でしょでしょ〜!』


及川「2人で意気投合しないの!

俺、寂しくなるから!」



岩泉「なんだそのキモい反応は」



冷めた目で岩ちゃんは俺を見てくる。

ついでにA君も。



及川「で、宮城に来た理由は!?」


しびれを切らして強い口調でそう言うと、あ、そうだった、と思い出したように言って、A君は笑うのを止めた。




『白鳥沢って高校の牛島若利さんに勧誘されて、体験入学してたんです』


「「は?」」

岩ちゃんも俺もすっとんきょうな声を出してしまう。



及川「あの牛若ちゃんに勧誘された!?」


アイツ、本当に自己中心的で勝利に貪欲だよな〜。


岩泉「んで、お前はオッケーしたのかよ」


『断りましたよ。

僕、やっぱり音駒のチームメイトと勝ちたいなーと思ったんです。


勝てれば言い訳じゃないですから』



ああ、なんか分かるかも。

俺も、青城のみんなとじゃないと勝っても意味ない気がするから。





『僕、音駒のみんなが好きですから』

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サクラ - Luneさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年7月30日 13時) (レス) id: 9cd941d146 (このIDを非表示/違反報告)
Lune - こういう感じの作品が見たかった..(感動)もう最高すぎです!面白いし、もうなんかとにかく好きです← 更新頑張ってください!応援しております!! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - キラリさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう、頑張りますね! (2019年3月27日 7時) (レス) id: 086eed9c24 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ(プロフ) - あの......好きです!笑 これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年3月26日 3時) (レス) id: 203d4207d9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ファンミさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年3月23日 20時) (レス) id: 086eed9c24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクラ | 作成日時:2019年2月16日 16時

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