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113話 ページ17

Aside


『……駅ってどっちだ?』



どうも、Aです。


現在迷子です、多分。



東京に帰る為、駅を目指しています。




白鳥沢学園を出たはいいものの、どっちに行けばいいか分からない。




『青葉城西高校の方って、どっち?』



英太さんいわく、青葉城西高校の方に行けばあるらしいけど、その青葉城西がどこにあるか分からない。





スマホは充電切れてるし、人に聞こうにもそもそも人がいない。






幸い、時間はめちゃくちゃある。



新幹線で行くのだが、その新幹線が昼過ぎのやつしか取れなかったらしい。



ちなみに新幹線の席を取ってくれたのは、鷲匠監督。

いい人だ。









?「君、迷子?」



『え?』




後ろから、随分陽気な声がして、振り返る。





え、誰……?





随分イケメンで、背も高い。



張り付けたような笑顔を僕に向けている。



すっごく怪しいなこの人。





『……』


じっと上から下まで、その人を観察する。




ふと、その人の胸の所で止まる。



ジャージのジッパーが全開で、その下に着ている服が見えている。


その服にはAOBAJOHSAI V.B.Cと書かれているのが分かる。





青葉城西バレーボール部、という意味だろう。






『はい!迷子です!』



時間が少し気になり始めたから、この救世主はありがたい。




?「そんな自信満々に肯定する事じゃないと思うけどね!?



……まぁいいや。どこ行きたいの?」



『駅です。

青葉城西高校に最寄りの駅です!』




?「……じゃあ、あそこか……。


時間あるし、案内してあげる」



マジかこの人!



見た目で無理とか思ってごめんなさい!




優しい人じゃん……!





お礼を言って、その人について行こうとすると、



?「クソ川、お前何してんだ!!」



そんな怒鳴り声が聞こえた。




?「げっ、岩ちゃん!?」



その声の主を見て、その人はげんなりとした顔をした。




怒鳴り声の人も、青葉城西の生徒のようで、同じジャージをまとっている。






?「とうとう頭いったかクソ川。


他校の……しかも男をナンパしてんじゃねえよ!」



?「ちょ、誤解!


困ってたから声かけただけだよ〜!」


ね〜?と同意を求められ、僕は頷いた。




それでも、怒鳴り声の主は疑わしそうに、その人を見ている。






?「で、コイツ誰だよ」


コイツ、というのは僕の事だろう。





どうやら、自己紹介が必要なようだ。

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サクラ - Luneさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年7月30日 13時) (レス) id: 9cd941d146 (このIDを非表示/違反報告)
Lune - こういう感じの作品が見たかった..(感動)もう最高すぎです!面白いし、もうなんかとにかく好きです← 更新頑張ってください!応援しております!! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - キラリさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう、頑張りますね! (2019年3月27日 7時) (レス) id: 086eed9c24 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ(プロフ) - あの......好きです!笑 これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年3月26日 3時) (レス) id: 203d4207d9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ファンミさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年3月23日 20時) (レス) id: 086eed9c24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクラ | 作成日時:2019年2月16日 16時

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