８９話 ページ43
赤葦side
一見、普通の子に見える。
……普通の子より可愛いけど。
見た目は確かにいい方なのかもしれない。
性格は明るめ。
社会常識はあるし、礼儀正しい。
まあ、不可はないかな。
そんな風に勝手に人を見定めるなんて失礼だと分かっているけど、本当に気になりだしたのだ。
孤爪、黒尾さん……。
更に見てて気付いたけど、夜久さんもどうやら彼女の事が好きらしい。
短期間の内にあの孤爪までをもオトしてしまうのは、どうも考えづらい。
妙に仲がよすぎるし。
……思い切って聞いてみるか。
俺は、空いたAちゃんの隣に座った。
いきなりの事にビックリしたのか、ギョッと目を丸くするAちゃん。
そして、俺から少し、距離を取る。
……孤爪に何か言われたのかもしれないな。
『……あの、どうかしましたか？』
赤葦「Aちゃんって、本当に仮入部中なの？」
『え……？
な、なに言ってるんです、か？
先ほどそう言ったじゃないですか』
動揺したのか、言い訳するかのように早口で言うAちゃん。
この子、分かりやすいな……。
そっちの方が好都合だけど。
赤葦「……そうは見えないな。
異様に仲がよすぎるしさ。
なにか隠してない？」
グッと顔を近付けると、真っ赤になるAちゃん。
反応が随分と初々しい。
『と、ともかく！
赤葦先輩には関係ないんですから、変な事聞かないでくださいっ』
そう言って、Aちゃんは席を立ち、コップを持って部屋を出ていった。
……逃げられちゃったか。
孤爪「あのさ、あんまAに近づかないでよ」
さっきAちゃんが座っていた所に腰を下ろす孤爪。
赤葦「ごめん、つい。
でも、次は抑えられないかも」
孤爪「……Aは渡さないから」
睨むようにこっちを見る孤爪。
……試合中にも見た事がない目で、思わずビックリしてしまった。
そういう事されると欲しくなるなぁ……。
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サクラ - コメント、そして、お気遣いありがとうございます！更新頑張りますので、ぜひ、今後もご期待ください！ (2019年1月12日 21時) (
レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
炉来 - すごくおもしろいです！！！！！！応援してます！風邪が流行っているので気をつけてくださいね〜 (2019年1月11日 8時) (レス) id: 9a9c130ff0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ありがとうございます！応援を糧に、更新していきますので、ちょっと期待しててください！ (2018年11月11日 16時) (レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
Yukina.(`・ε・´ - とても面白いです！ 俺、ハイキュー大好きで、特に音駒が大好きなので凄くキュンキュンしちゃいました\\\ｷｬｰ 更新楽しみにしてます！！頑張って下さい！(`∀´♭)ｸﾞｯ (2018年11月10日 16時) (レス) id: c3ea38a32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクラ | 作成日時：2018年11月2日 20時
