61話 ページ15
『今日は、ホンットーにありがとうございました!!』
僕は深々と頭を下げる。
和真「全然大丈夫だよ。
むしろ、俺の方が楽しんでた。
ありがとう」
あの後、家に帰り、速攻で着替え、音駒高校に向かった。
そして、クラスを手伝った。
同じクラスの友達に滅茶苦茶感謝された。
もらった自由時間は、和真さんと過ごした。
実は、和真さんはちょっとヤンチャらしい。
高校生の頃はよく先生に怒られていたそうだ。
一人称も、僕ではなく俺。
気楽に過ごせていたようだから、良かった。
和真「やっぱり、Aは女の子の時の方が1番いいよ」
『そうですか?』
和真「うん。
メイド服、スゴく似合ってて可愛かったし」
『和真さんうちのクラスに来たんですか!?』
和真「うん。
見る?Aちゃんのメイド服の時の写真」
スマホを操作して、僕に画面を見せる和真さん。
『なっ!///』
そこには、メイド服を着た僕が、笑顔で接客している様子が写っていた。
『消してください!』
和真「嫌だよ。
もったいないだろ?」
僕がいじけると、和真さんはからからと笑った。
ふと、時計を見ると、もう18時を過ぎていた。
つられたように和真さんも時計を見て、そろそろ帰ろうかな、と呟いた。
和真「ふたり共、まだ籍は入れてない。
だから、なんとか説得してあげるよ」
いきなり真剣な顔をする和真さん。
思わずドキッとしてしまった。
このギャップ、ズルいよ。
和真「ねぇ」
『はい?』
和真「俺と、仲良くしてくれる?」
悲しそうに頬笑む和真さん。
なんで、そんな顔をするの………?
和真さんなりに、きっと悩む事があるのかもしれない。
『もちろんですよ!!』
そんな和真さんを少しでも安心させたくて、僕は大袈裟な程に笑って見せた。
それが少し恥ずかしくなる。
『僕、クラスに戻りますね。
今日は本当にありがとうございました。
また、いつか』
和真「うん。
バイバイ」
和真さんが手を振る。
僕も振り返した。
・
・
・
・
・
和真「妹になるかもしれない子なのにな………」
和真さんが顔を赤くしていた事を、僕は知らない。
172人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクラ - コメント、そして、お気遣いありがとうございます!更新頑張りますので、ぜひ、今後もご期待ください! (2019年1月12日 21時) (レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
炉来 - すごくおもしろいです!!!!!!応援してます!風邪が流行っているので気をつけてくださいね〜 (2019年1月11日 8時) (レス) id: 9a9c130ff0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ありがとうございます!応援を糧に、更新していきますので、ちょっと期待しててください! (2018年11月11日 16時) (レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
Yukina.(`・ε・´ - とても面白いです! 俺、ハイキュー大好きで、特に音駒が大好きなので凄くキュンキュンしちゃいました\\\キャー 更新楽しみにしてます!!頑張って下さい!(`∀´♭)グッ (2018年11月10日 16時) (レス) id: c3ea38a32d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サクラ | 作成日時:2018年11月2日 20時