５８話 ページ12
Aside
今日は文化祭２日目。
だというのに、僕は学校を休む事になった。
理由は
母「夏樹さんの息子さんに会いに行きましょう」
と、母に無理矢理連れて行かれたからだ。
おめかしして家を出た。
車に揺られ、着いた先はまさかの高級レストラン。
高本さんって実はお金持ち………？
係員さんに案内されたテーブルには、もう既に高本さんと高本さんの息子さんらしき人が座っていた。
母「すみません、遅くなってしまって」
高本「いえいえ。
我々も先程来たばかりなので」
顔は整ってる。
そしてお金持ち。
騙されてんじゃねーの？
高本「ほら。
高本さんが急かすと、気まずそうに立ち上がる和真さん。
和真「高本和真です。
20歳で、今は大学に通ってます」
ペコリと浅く頭を下げる和真さん。
母「立川
流れ的に僕も挨拶しなきゃいけない。
『立川Aです。
高１で、音駒高校に通ってます。
よろしくお願いします』
高本「Aちゃんか。
よろしくね」
人懐っこい笑みを浮かべる高本さん。
作っているようには見えない。
高本「挨拶はこれくらいにして、どうぞ、お掛けください」
母「ありがとうございます。
失礼します」
『失礼、します』
なんかフォークとかスプーンとかがたくさんあるんだけど。
どれ使ったらいいの？
ナプキンはどういう向きで膝に置くの？
全く分からないんだけど。
和真「あの、真夏さん。
僕と席代わりませんか？」
母「え？」
和真「今回は、僕達に説明する為に集まったんですよね？
だったら、父と真夏さんは隣の方がいいかと思いまして」
高本「それもそうだな。
真夏さん、お願いします」
母「はい」
ふたりが入れ替わり、僕の隣に和真さんが座った。
和真「こういうお店、初めて？」
『はい』
和真「分かった。
ちょっとずつ作法を教えていくね。
まず、ナプキンはこう置くんだ」
和真さんはふたつに折り畳んだナプキンを正しいであろう向きで僕の膝の上に置いた。
なんというかさすが。
和真「スプーンやフォークは端にあるものから使うんだ」
『ありがとうございます』
和真「大丈夫ですよ」
そう言って和真さんは微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 172人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクラ - コメント、そして、お気遣いありがとうございます！更新頑張りますので、ぜひ、今後もご期待ください！ (2019年1月12日 21時) (
レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
炉来 - すごくおもしろいです！！！！！！応援してます！風邪が流行っているので気をつけてくださいね〜 (2019年1月11日 8時) (レス) id: 9a9c130ff0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ありがとうございます！応援を糧に、更新していきますので、ちょっと期待しててください！ (2018年11月11日 16時) (レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
Yukina.(`・ε・´ - とても面白いです！ 俺、ハイキュー大好きで、特に音駒が大好きなので凄くキュンキュンしちゃいました\\\ｷｬｰ 更新楽しみにしてます！！頑張って下さい！(`∀´♭)ｸﾞｯ (2018年11月10日 16時) (レス) id: c3ea38a32d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サクラ | 作成日時：2018年11月2日 20時
