３５話 ページ37
夜久side
今日は実行委員の集まりはない。
それなのにAが遅い。
なんだか練習に集中出来なくて、体育館の外に出た。
晴天で、時々吹く風が心地いい。
ふと、校舎を見上げた。
夜久「あれって………」
ここから見える３年５組の教室にAに似た人がいた。
後ろ姿で顔は分からないけど、なんとなくAに見える。
何してんだ………………？
直後、もうひとつ、人影が見えた。
夜久「なんでアイツがっ………！」
俺はいてもたってもいられず、走った。
なんで、Aと松下がいるんだよ！
３年５組の教室に着いた。
すぐにドアを開けようと手をかける。
でも、スライド式のドアは横に動かない。
まさか、鍵閉めてんのか!?
おいおい、ヤベーじゃねーか！
あんなヤツにAを触らせてたまるかよ………！
気付いた時には、体が動いていて、ガシャン！と音と共に、窓が割れていた。
夜久「ソイツに手を出すな………！」
そこにいたのは思ったいた通り、Aと松下だった。
松下がAの制服に手をかけている。
夜久「Aから放れろっ！」
松下「………そんなに怒鳴らなくてもいいじゃん」
渋々といった感じで、松下は数歩後ろに下がった。
『衛輔さん………!!』
夜久「お前がAに手を出していた事、先生に報告する。
他の女子に手を出した事も一緒にな」
松下「おいおい。
他の女の子の事は、その女の子が望んでいないだろ？
勝手にそんな事していいのかい？」
確かにそうだ。
『僕が、背中を押します』
松下「え………？」
『悩んでいると思うんです。
だから、僕が背中を押して、踏み出せるよう、応援します。
きっとあなたは、ただでは済みませんよ』
呼吸をして、でも、とAが続ける。
『手を出した女の子に謝るなら、先生には言いません。
どうしますか？』
松下「………………………分かった。
全員に謝る。
ここで先生にバレるとヤバいからな」
『僕もそうする事をオススメします』
松下は教室を出ていった。
夜久「A、大丈夫か？」
『大丈夫ですよ、全然。
何もされてませんし』
ニコニコと笑うA。
多分、無理して笑っている。
俺は、Aを抱き寄せた。
『衛輔さん!?』
夜久「無理して笑うなよ。
もう、大丈夫だからな」
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サクラ - コメントありがとうございます！研磨、私も好きです！自分で書いててドキドキしてます！ (2018年9月25日 18時) (
レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃそ(プロフ) - け、け、け、研磨ァァァァァ！！ときめきが止まりません！！更新楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2018年9月24日 21時) (レス) id: a3c7e486a5 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 友達に教えてもらって、コメントの書き方を習得しました！見てくださる方、コメントをくださる方、本当に感謝です！ありがとうございます！ (2018年9月22日 17時) (レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
ねおここ(プロフ) - とても面白いですね！！こういうのはほんとワクワクします！！更新頑張ってください！！よければ私の作品も…なんておこがましい！！頑張ってください！(〃ω〃) (2018年9月11日 18時) (レス) id: ededd21401 (このIDを非表示/違反報告)
研ｶﾞｰｽｰ - めっちゃ面白いですね!!!( ; ゜Д゜//)こうゆうお話個人的にすごく好きです(’-’*)♪続き気になります＼(^o^)／頑張って下さい！応援してます(*^.^*) (2018年9月8日 18時) (レス) id: 306d9c59e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクラ | 作成日時：2018年8月20日 11時
