30話 ページ31
「立川君!」
『おっ、委員長。
どうした?』
昼休みが始まり、僕は男バレメンバーと食べるべく、屋上に向かっていた。
すると、委員長が走ってきて、僕を呼び止めた。
「あの、ありがとう!
朝、僕をかばって実行委員になってくれたんでしょ?」
鋭いな………。
「バレー部、けっこう強いんだし、練習怠るわけにもいかないでしょ?
だからやっぱり、僕が」
『なんの事?』
「え………」
『僕は、自分の意志で立候補したの。
だから、委員長がお礼を言う必要はないよ』
あくまでもとぼけて言う。
委員長に変な気を使わせるのは不本意だ。
『じゃあな』
「あ、待って!」
んん?まだ食い下がる?
「放課後集まる場所、言っとくね」
そういえば場所聞いてない。
「3年5組だって。
帰りのホームルーム終わったらすぐだって」
『了解。
わざわざありがとな、委員長』
「ううん。大丈夫」
委員長は後でね、と言って、教室に入っていった。
あっ、屋上行かねば。
・
犬岡「やっと来たな、A」
『ごめんごめん。
ちょっと委員長と話してた』
黒尾「委員長と話してたって………。
なんかしたのか?」
『なんもしてないですよ!
雑談みたいなもんです!』
夜久「腹減ったし、早く食おうぜ」
『あれ、待っててくれたんですか?』
僕は優生と海さんの間に腰を下ろしながら言った。
『いや〜、愛されてますね、僕』
黒尾「自意識過剰キモイ」
芝山「時々本当に引く発言するよね、Aは」
『え、どういう意味?
っていうかもう食べ始めてるし!』
僕はいただきます、と手を合わせて、弁当のふたを開けた。
『うわっ!』
思わず、ふたを閉じる。
海「どうかしたか?」
『海さん、僕の弁当見ます?
スッゲーヤバいです』
海「どうしたんだ?」
僕はもう一度、ふたを開けた。
海「なんだこれ!」
芝山「ちょっ、Aの弁当スゴすぎ」
『逆の意味でな』
多分、名付けるなら、
≪逆日の丸弁当≫
だな。
日の丸弁当ってご飯の真ん中に梅干しが1個あるだろ?
でも、僕の弁当は弁当箱いっぱいに敷き詰められた梅干しの真ん中にご飯がポツン、と置いてある。
山本「それ、作ったの誰だよ!?」
スゴく笑いながら、虎さんが言う。
『いつもは僕が作ってるんですけど、今日は母が作ったんです』
夜久「Aのお母さんヤバすぎ………!」
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サクラ - コメントありがとうございます!研磨、私も好きです!自分で書いててドキドキしてます! (2018年9月25日 18時) (レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃそ(プロフ) - け、け、け、研磨ァァァァァ!!ときめきが止まりません!!更新楽しみにしてます!!頑張ってください! (2018年9月24日 21時) (レス) id: a3c7e486a5 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 友達に教えてもらって、コメントの書き方を習得しました!見てくださる方、コメントをくださる方、本当に感謝です!ありがとうございます! (2018年9月22日 17時) (レス) id: 95f0db3da0 (このIDを非表示/違反報告)
ねおここ(プロフ) - とても面白いですね!!こういうのはほんとワクワクします!!更新頑張ってください!!よければ私の作品も…なんておこがましい!!頑張ってください!(〃ω〃) (2018年9月11日 18時) (レス) id: ededd21401 (このIDを非表示/違反報告)
研ガースー - めっちゃ面白いですね!!!( ; ゜Д゜//)こうゆうお話個人的にすごく好きです(’-’*)♪続き気になります\(^o^)/頑張って下さい!応援してます(*^.^*) (2018年9月8日 18時) (レス) id: 306d9c59e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクラ | 作成日時:2018年8月20日 11時