おかげで… ページ12
ﾘﾁｬ「ってかさ…気になってたんやけど…
お兄さんが関西弁喋るってことは…
Aも関西弁喋れるん？」
A「えっ？ あぁ…まぁ〜…
家族みんなそうだから…」
正門「何でそんな標準語上手いん…？汗」
A「上手いかな…？汗」
末澤「やって俺らなんか店始まってからやから
標準語とか全然慣れへんねんけど？！汗」
ﾘﾁｬ「俺らの前でも何で標準語なんよ？笑」
A「元はこのバイト始めたきっかけだったし…
ずっと標準語で話してたからいきなり関西弁とか
使ったら驚くだろうなって思っちゃって…笑」
ﾘﾁｬ「別に驚きはせんよ、ここ大阪やねんから。笑」
A「……そっか…笑」
正門「やから俺らの前でも標準語使わんといてね？笑」
A「ん〜…分かった…笑」
末澤「ってかお兄さんに住所送った？笑
はよ送ってやらなまた電話来るんとちゃうか？笑」
A「忘れてたぁ〜…汗」
お兄ちゃんにお店の住所を送って迎えに来られるまで…
『お兄さんってどんな人？』とか色々聞かれたから
それに答えて待ってると汗だくのお兄ちゃんが来た…
桐山「Aっ！汗」
A「お兄ちゃんっ…汗」
正門「あっ、さっき話してた正門です。笑」
桐山「兄の桐山照史です…ほんま色々とすいません…汗」
正門「ええんですよ、気にせんといて下さい。笑
ほら、Aちゃん言うなら今ちゃう？笑」
A「あっ…えっと……お兄ちゃん…「ごめん…！汗」」
桐山「Aの言う通りやった…もう子供ちゃうのに…
俺の中では小さい時のAで止まってしもうてたし…
ほんまの兄ちゃうのに…いつも言い過ぎでごめん…」
A「ううん…本当は心配してくれてて嬉しかった…
血は繋がってへんけど本当のお兄ちゃんやと思ってる…
やのに…あんなこと言うて…ごめんなさい…」
桐山「……………。」
A「出てった後も連絡無視してごめんなさい…
てっちゃんとこに居たのも…黙っててごめんなさい…」
桐山「……アホー！泣」
《 ギュッ！ 》
A「苦しいっ…汗」
桐山「今度こそお前に嫌われたかと思ってたんやぞっ！
ほんまにっ…お前ってやつわぁ〜あぁ〜！泣」
A「ごめんね…？汗」
桐山「許さんからなぁ〜！泣」
A「分かった…分かったから苦しいよ…苦笑」
結局お兄ちゃんが泣き止むまで抱き着かれてて…
落ち着いたと思えば見守られてたことに気付いて
急に深々と頭を下げ始めた…。
桐山「ほんっまにすまんっ！汗」
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作者名：鳥子 | 作成日時：2023年3月26日 7時
