生まれ変わったこの世界で

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蝉







2人と別れてから数分後







入出「ビンゴです！」

「ん、だな」







イヌの塔に地下牢を無事発見した







入出「あのー、ここの鍵はどこですか？」

娘「いつも鬼の少女が持ってたわ。長い三つ編みの…」

入出「キッカちゃんですね」

「とりあえず鍵を探すか」

入出「ですね。皆さん、必ずまた来ます」







そう入出が攫われた娘達に伝え、地下牢を後にする







「あの鬼が鍵を持ってたってことは、最初の部屋かもな…」

入出「行ってみましょう！」







そして最初の閉じ込められていた部屋に向かった







入出「あった！ありましたよ蝉さん！」

「わかったから、あんま騒ぐな」

入出「はい。あとは見つからないように戻るだけですね」

「あぁ」







鍵を探すためにつけた電気をパチッと消し、

ゆっくりとドアをあけて誰もいないかを確認する







「…誰もいねぇな」

入出「みたいですね」







誰もいないことを確認し、ゆっくりと1歩踏み出したその時だった







「…っ！？ 入出っ、避けろ！」

入出「え…」







パッと突然あらわれた気配に、咄嗟に叫んだが間に合わなかった







「かはっ…！」

入出「ゲホッ！」







顔をあげると、そこにはキハチの姿があった







蝉「っ、くそ…っ」







入出は頭を床に押しつけられ、俺は腹を思い切り殴られた

その拍子に肋が何本か折れて、立ち上がることもできない







キハチ「大人しく孫の相手をしておればよいものも…」

「うﾞっ…！」







右手で入出アカツキの首を、

左手で俺の首をしめるキハチ



さすがの俺でも抵抗することが出来ず、意識を飛ばした

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