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蝉
忍霧「と…とにかく、今のところ命の危険はなさそうだ」
「日下には悪いがしばらく鬼の相手をしていてもらうしかねぇな」
鬼ヶ崎「でも…攫われた娘ってのァあれで全部かい？５、６人しか見えねぇが…」
入出「キハチ長老は『地下牢がいっぱい』って言ってました。
もっとたくさんいると思います」
忍霧「入出、地下牢の位置はわからないか？」
入出「えーと…」
「俺達が最初に閉じ込められたのがあそこの桃太郎の塔だ」
入出「他にはキジとかイヌとかサルの塔がありましたがまだ探してないのでおそらく…」
忍霧「なるほど…」
鬼ヶ崎「んじゃ…手分けするか」
結果、
忍霧ザクロがキジの塔、
カイがサルの塔、
そして俺と入出アカツキがイヌの塔を探すことになった
鬼ヶ崎「蝉は入出とで大丈夫かい？」
「あぁ。入出アカツキ1人だと危険だ」
忍霧「でも蝉も体調が優れてないんじゃ…」
「昨日と一昨日でどれほどカイに寝かされたことか」
鬼ヶ崎「仕方ねぇだろ？お前さんがきちんと言わないから…」
言い合いが始まりそうなところで、入出アカツキが俺たちの間に割って入った
入出「…俺、体育2なんで蝉さんがいないと無理だと思います」
忍霧「…よし、これでいこう。
地下牢を見つけても、安否を確認したら一旦戻ってくれ。
日下さんを回収してからまとめて解放してやろう」
「じゃあ…30分後だな」
鬼ヶ崎「りょーかい」
忍霧「…！ちょっと待て。入出、足どうした？」
入出「え？」
忍霧ザクロの言葉に、入出アカツキの足元に視線を落とす
すると、入出アカツキの足の裏から血が出ている
入出「そういえばさっき屋根裏ぇ釘を踏みました」
忍霧「痛くないのか？」
入出「夢中だったんで…」
すると、カイが身につけていた帯のようなものを入出アカツキに手渡した
鬼ヶ崎「両足巻いときな」
入出「ありがとうございます！」
鬼ヶ崎「蝉は…」
「俺は大丈夫だ。足元注意しながら歩く」
鬼ヶ崎「ん、気をつけな」
入出「じゃ、行ってきます！」
鬼ヶ崎「おぅ、気ぃつけてな」
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のあ抹茶(プロフ) - こんにちは、このお話とは関係がないですが、「Broken Emotion」は最新されないんですか？このお話も面白かったです、最新頑張ってください(^O^) (2020年4月6日 14時) (
レス) id: e5127ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
カイル(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみにしています！ (2020年3月26日 17時) (レス) id: 2ba625995f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2020年2月26日 18時
