生まれ変わったこの世界で

GAME 12 ページ48

鬼ヶ崎カイコク







埃まみれの2人を天井から下ろし、

一旦状況説明をしてもらうことにした







入出「天井裏を経由して逃げてきました…」

忍霧「そ、そうか…無事でよかった」

「…てかもう1人はどうしたんでぇ？」

蝉「あぁ、日下は…説明するより見た方が早ぇな」

入出「そうですね… 急いで行きましょう！」







そう言って、入出はもう一度天井に上って走り出した

俺達は急いで入出の後を追った







入出「ここです！」








入出が指さす方を見ると、

デカい屋敷みたいなものが建っていた







忍霧「……あ？」

「…なんでえ、ありゃあ…」

入出「恐怖のオニバニア・ファミリーですよ…」







入出の言葉にシラケる中、蝉は何事も無かったかのように説明をした








蝉「…要は、鬼は攫った女たちで原寸大おままごとをしてんだ」

入出「日下さんもあっという間に脱がされて、いまや新米執事のウィリアムに…」







キッカ「さぁ、ウィリアム。お茶をいれてちょうだい」

日下「はい、かしこまりました」

キッカ「今日はそうね…アールグレイの気分だわ」







…おい、なんか日下さん馴染んでねぇか？

というか似合いすぎだろ、スーツ…







蝉「ふはっ、気持ちわりぃ笑顔」

入出「え…」

蝉「あんな貼り付けた笑顔が世の女は好きなのかね」







クスクスと笑う蝉

…何気に笑った顔初めて見たかもしんねぇ

まぁ、微笑みじゃなくて嘲笑ってる顔なんだけども







入出「あ、日下さん俺たちに気づきましたよ」







こっちに気づいた日下さんは、横目でこっちを見ている

そして、クスクスと笑っている蝉にイラついたのかひっそりと右手の中指をこちらに立てた



…って、何してんだよ

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