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GAME 11 ページ44









2人で並んで正座をして待っている時、

コソッと入出アカツキが話しかけてきた







入出「蝉さん、大丈夫ですか?」

「…大丈夫だと何度も言っているだろ」








今日1日でも色んなやつから心配されているが、

実際、一昨日鬼ヶ崎に体調悪いのが見つかって昨日までの2日間ずっと寝かされていた

なんなら監視付きだ







入出「…蝉さんはどうして我慢するんですか?」

「我慢…?」

入出「体調悪いなら言ってくれればいいのにって周りは思ってるんですよ」








入出アカツキの言葉に、なんて言えばいいのかわからない


別に我慢してるわけじゃない。

言う必要がないから言わないだけ

言ったところで、迷惑をかけるだけだ

俺が足でまといになるわけにはいかない

俺はそうやって生きてきた

1人で、必死に、何人も“殺してきた”







入出「…蝉さん?」

「あぁ、悪い。何でもない」







『何で看病する?』

俺は昨日、鬼ヶ崎に問いた

どうして俺に構うんだと

どうして看病してくれるんだと


そしたら、鬼ヶ崎は表情を変えずに言った

これが普通だ、と…







「…普通って、何なんだろう」

入出「え…?」







入出アカツキが俺を不思議そうに覗き込んだ時

大きな音がして、背後からデカい鬼が姿を表した







《今宵の生贄じゃな…》

《…》

《チェンジ…》







は…?

チェンジ?







《貴様らは女ではない》

《わしはボンッキュッボンの女が欲しいのだ》

《貴様らはキュッキュッキュッのマッチ棒じゃ》







そうほざきながら俺達を眺める鬼に、入出アカツキはキメ顔で答える







入出「入出は実際アレ… 脱いだらその…えと…
……アレですよ…」

駆堂「どれだよ!」



《御託はよい、女を出せ》







入出アカツキの意味わからない言葉に腹を立てたのか、

鬼の俺達を握る力がグッと強くなった







入出「…っ!」

「クッ…っ、」






骨が折れそうなほど強い力に、思わず声が漏れる

そんな俺達を見て焦ったのか、

草むらの影から様子を伺っていた忍霧ザクロ、駆堂アンヤ、カイの3人が姿を表した







駆堂「テメーいい加減にしやがれ!!」

《…そこにおったか》







《どれにするんじゃ? キッカよ》

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のあ抹茶(プロフ) - こんにちは、このお話とは関係がないですが、「Broken Emotion」は最新されないんですか?このお話も面白かったです、最新頑張ってください(^O^) (2020年4月6日 14時) (レス) id: e5127ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
カイル(プロフ) - とても面白かったです!続きを楽しみにしています! (2020年3月26日 17時) (レス) id: 2ba625995f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Alice | 作成日時:2020年2月26日 18時

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