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鬼ヶ崎カイコク
家の中では、杖を着いた老人が座布団の上にどっかりと座って待ち構えていた
キハチ「わしは長老のキハチ。孫娘のキッカじゃ。この度はとんだ早とちりを…」
入出「いえいえ」
キハチ「今宵、この村は鬼の襲来に怯えきっておる。
ワシの可愛い孫娘もいつ拐かされるか知れん。
『祭事の客は殺す気で対応せよ』
それがこの村の掟なのじゃ」
駆堂「なんつー掟作ってんだよ…」
キハチ「聞けばあなた方は鬼の蛮行を食い止めにきてくださったとか」
そう言った長老は、スっと俺たちの目の前に葛籠を差し出した
キハチ「お役に立てるかわからんが、ワシからもこの葛籠をさしあげよう…」
なぜかウキウキしている入出と駆堂が葛籠をゆっくりと開ける
そしてでてきたのは…
日下「…服?」
蝉「どう見ても生贄用だな」
駆堂「行けってか…オレらが代わりに死ねってか…」
駆堂は長老の襟を掴み、オヤジ狩りのような光景を生み出した
てか、オヤジ狩りというより高齢者への虐待の方が正しいか
路々森「でも案としては面白いんじゃないか?
鬼のアジトを突き止めれば、今まで攫われた子も一気に解放できるよ」
「まだ生きてれば、な」
キッカ「生きてます!!」
「……わからねぇだろ?」
キッカ「わかります!!
だって…だって、鬼と言ってもみんながみんな人間を食べるわけでは…」
キハチ「これキッカ」
長老がキッカを止めると、
キッカは落ち込んで黙り込んだ
「…どうも難儀だねぇ」
駆堂「つーかテメーは今回のゲーム参加確定だぞ」
「あン?」
駆堂「育成ゲームの時パスしたろ」
「なら蝉も参加かい?」
駆堂「それは…」
蝉「大丈夫だ。参加できる」
伊奈葉「でも…」
日下「じゃあ俺も参加しようかな。俺が蝉をサポートするよ」
路々森「それじゃあメンバーはカイさんとミンミンとえーじんと…ザッくん行くかい?」
忍霧「?別に俺は構わないんだが…」
路々森「ならこれで4人だな。他に立候補は_」
路々さんがそこまで言ったところで、スっと入出が挙手をした
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のあ抹茶(プロフ) - こんにちは、このお話とは関係がないですが、「Broken Emotion」は最新されないんですか?このお話も面白かったです、最新頑張ってください(^O^) (2020年4月6日 14時) (レス) id: e5127ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
カイル(プロフ) - とても面白かったです!続きを楽しみにしています! (2020年3月26日 17時) (レス) id: 2ba625995f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Alice | 作成日時:2020年2月26日 18時