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GAME 6 ページ26









日下「どこで気づいたの?僕が演技してるって」

「…最初から」

日下「え?」

「会ってすぐ、笑顔に違和感があると思った。
お前みたいに貼り付けられた笑顔をするやつ、嫌いなんだよ」







チラッと日下瑛二の方を見ると、

ニコニコしたままただ頷いていた







「…きっと、日下瑛二は偽名なんだろ?」

日下「そういう蝉だって偽名でしょ?」

「っ、」

日下「蝉の本名教えてくれたら、俺の本名も教えてあげるよ」

「俺は…知らない」

日下「え…?」

「本名なんて知らない」

日下「それってどういう…」







と、突然大きな音が聞こえた







「…何かあったみたいだな」

日下「そう、だね」

「行くぞ」

日下「あ、ちょっ、」

「なんだ」

日下「あ、いや…なんでもない」







俺は何か言いたげな日下瑛二を無視して、

音が聞こえた方へと向かった







日下「なに、これ…」

「蔦…?」







廊下いっぱいにあったのは蔦の様なもの

しかし、大きさが普通じゃない

太いしデカい

そして何より、動いている






日下「蝉っ、伏せて!」

「!?」







あまりに現実からかけ離れた光景に唖然としていると、

突如そんな声が聞こえた


咄嗟に伏せると、

俺の真上を大きな蔦がものすごい速さで通り過ぎた







「…さんきゅ」

日下「死なれたら困るからね。
俺、君に…蝉に興味がわいてるんだ」







ニコッと笑う日下瑛二の顔は、さっきの笑顔とは違う

黒いオーラを纏ったような、

そんな笑顔で少しゾッとした

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のあ抹茶(プロフ) - こんにちは、このお話とは関係がないですが、「Broken Emotion」は最新されないんですか?このお話も面白かったです、最新頑張ってください(^O^) (2020年4月6日 14時) (レス) id: e5127ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
カイル(プロフ) - とても面白かったです!続きを楽しみにしています! (2020年3月26日 17時) (レス) id: 2ba625995f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Alice | 作成日時:2020年2月26日 18時

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