生まれ変わったこの世界で

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鬼ヶ崎カイコク







忍霧「あれ、あの2人がいない…」

「トイレにでも行ったんじゃねぇか？」







食堂の扉を開けると、

そこには涙目の伊奈葉さんと、一心不乱に黒と白の物体を食べている駆堂をはじめたゲームに参加した人達が集まっていた







忍霧「…何かあったのか？」

「そうみてぇだな」

路々森「おお、カイさんにザッくん。他の2人はどうしたんだい？」

忍霧「それが途中で居なくなってしまって…」








そう忍霧が話しはじめた時、

ドーンという大きな音がして、

後ろの壁が破壊された







「なんでぇ…これ…」







後ろに居たのは、でっかい花の怪物

その花の怪物は蔦で忍霧の足を捉え、

ズルズルと自分の方へと引きずっていく







忍霧「！！」

伊奈葉「忍霧さんが…！」

駆堂「行くなバカ！」

更屋敷「……なに、これ…」







【ピン・ポン・パン フェ〜〜〜♪

緊急連絡。
ルール違反者ペナルティのため、難易度Sステージをご用意いたしました。
タワー内は一時封鎖されます。
巻き添えのみなさま、あしからず。

第4ステージ『ミミクリー・マンイーター殲滅』

…開始でございます】







そんな放送が聞こえ、少し苛立ちを覚えたが

今はそんな暇はない







伊奈葉「忍霧さん！」

駆堂「くそっ、世話焼かすなバカ！」

忍霧「…ッ」







ズルズルと引きずられる忍霧を咄嗟に掴んだ駆堂

だが人間の力は、花の怪物の力には到底及ばないらしい







駆堂「さっさと切れタコ！！」

忍霧「だ、誰がタコだくそ…！！」







ナイフを片手に、モタモタする忍霧

そんな様子を見ていられなくなり、俺は刀に手をかける







「首ひっこめな」

駆堂「ちょっ、！？」







鞘から刀を抜き、そこら一体の蔦を思い切り切り裂いた







駆堂「こ、殺す気かテメー！！！」

「？ 助けてやったんじゃねぇか」

駆堂「かすってんだよヘタクソ！！」

「なんでぇそんくらい。舐めときゃ治らあ」

駆堂「届かねーし！カメレオンじゃねんだよ」

忍霧「おいよせ…」

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